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こんにちは。
コピス吉祥寺店のヨシダです。
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シサムコウボウ・vote forでは毎年5月一ヶ月間を
「フェアトレード月間」としています。
皆さまにとって、フェアトレードが、より身近なものと感じて頂けるように、
そして、持続可能な社会を作っていくために
一人ずつが参加できるものと感じて頂けるように…
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シサムのフェアトレードパートナーが行っている
人や、社会、地球のためのアクションを
連載ブログで紹介していきます。
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フェアトレード月間2020
特別連載ブログ
– Step in- フェアトレードで叶えるSDGs
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SDGs(エスディージーズ)とは、
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称で、
2015年の国連サミットで採択された、世界共通の目標です。
世界で起きている様々な問題を背景に
地球上で誰ひとり取り残さないことを誓い、
2030年までの達成を目指して、17の目標が掲げられています。
《 前回までのブログ 》
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今回の「Step in」は、『Mahaguthi』と『SASHA』。
ネパールとインドで活動している2つの団体は、
SDGsのなかで「12 つくる責任 つかう責任」に繋がる活動をしています。
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そもそも「12 つくる責任 つかう責任」という目標は、
どんな問題を解決するために設定されたのでしょうか?
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現代は様々なものが生産され、
国によっては手に入らないものはないほど物にあふれた時代となりました。
この状態がいつまでも続くと、いずれは資源が枯渇し、
生産ができないような状況になってしまう可能性があります。
それは作る側も使う側にも課題があり、
それらを改善することが持続可能な開発には不可欠です。
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この目標は、持続可能な生産消費形態を確保することを目的としています。
企業は、生産工程で廃棄物の発生を抑制することを求められ、
消費者はリサイクルやリユースを求められています。
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Mahaguthiでは、衣料の余り布で愛くるしい雑貨たちが作られています。
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布を余すことなく使うことで、破棄する布を減らしています。
使われている布が1点1点違うことで、個性が宿されているような。。
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Mahaguthiのお洋服たちの生地は素朴でシンプル、
ワードローブに常に入れておきたいアイテムが多いです。
飽きのこないデザインは、流行にとらわれずに長年着たいと思わせてくれます。
そんな風に思わせてくれるお洋服は、結果的にエコにも繋がるかもしれませんね。
生地もとても丈夫で、
何回洗濯しても破れたり縮んだりすることなく、
長ーく着ていただけますよ。
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Mahaguthiは他のSDGs目標にも取り組んでいます。
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Mahaguthiでは30名ほどの女性が毎日、
ミシンに向かったり、アイロンやはさみを動かしています。
その中には教育や就業の機会に恵まれなかった聴覚障がい者の女性たちも5名混じっています。
ルドゥラさんも聴覚障害を持っていますが、
1人の職人として誇りを持って仕事に励んでいます。
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ターゲット12の目的の中には、こんな一文があります。
「開発途上国に対し、
より持続可能な消費・生産形態の促進のための科学的・技術的能力の強化を支援する。」
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SASHAでは零細な手工芸生産者たちに、
市場の開拓やデザインの開発に力を入れ、技術指導や金銭的な支援も行いながら、
地域伝統の手工芸品を復興させてきました。
伝統的に手織り技術が伝承されてきた村、ニームの木を削って櫛を作ってきた村、
インドの村には伝統的な技術を持った人たちがたくさん暮らしています。
一度廃れかけたこうした村々が、サシャと出会うことで、海外からの注文を受け活気を取り戻しています。
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SASHAで働く女性たちの中には、
村や家庭の中で、発言し、自らの意思で決断していくことができるようになった方もいるのだとか。
仕事を持ち自立することが自信につながっているようです。
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SASHAは以下のSDGsの目標に関する活動を行っています。
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この目標には、消費者ができることも含まれています。
例えば食品ロス。
世界の食用農水産物のうち、
およそ3分の1が消費されることなく廃棄されているそうです!
食べる分だけ買う、食品を使い切ることを意識していきたいです。
普段の1人1人の心がけが、持続可能な社会に繋がっています。
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次回で連載は最終回。バトンはなんばCITY店に戻ります。
お楽しみに!
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コピス吉祥寺店 ヨシダ
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参考:gooddo「持続可能な開発目標・SDGsの目標12「つくる責任・つかう責任」のターゲットや現状は?」
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