こんにちは、神戸岡本店のサカキバラです。
「世界フェアトレードデー(毎年5月第2土曜)」のある5月の1ヶ月間を
シサムコウボウ・vote forでは「フェアトレード月間」としています。

皆さまにとって、フェアトレードが、より身近なものと感じて頂けるように、
そして、持続可能な社会を作っていくために
一人ずつが参加できるものと感じて頂けるように…
シサムのフェアトレードパートナーが行っている
人や、社会、地球のためのアクションを
連載ブログで紹介していきます。
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フェアトレード月間2020
特別連載ブログ
– Step in- フェアトレードで叶えるSDGs
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前回までのブログ
そもそも、「SDGs(エスディージーズ)」って??
□SDGsとは
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称で、
国連加盟国193か国すべてが合意する、世界共通の目標です。
貧困や飢餓、テロや紛争、ジェンダーや社会的格差、
フードロス、海洋汚染、気候変動など、世界で起きている様々な問題を背景に
地球上で誰ひとり取り残さないことを誓い、2015年の国連サミットで採択されました。
2030年までの達成を目指して、17の目標が掲げられています。

「フェアトレード」は、SDGsが掲げる17の目標のほぼ全てに関わります。
今回の「step in」は、フィリピンのルソン島北部コーディリエラから
SISAM COFFEEのコーヒー豆を届けてくれるこのグループの取り組みを!
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コーディリエラ・グリーン・ネットワーク
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アラビカコーヒー豆を栽培するのに適した
2000m級の山が連なるコーディリエラ地方。
多様な山岳民族が山の恵みを受けながら暮らしていましたが、
近年、市場経済の波が押し寄せ、
現金収入が必要な暮らしへと変化しつつありました。
森を伐採し、監禁野菜を植えることで活路を見出そうとした村々では、
山が荒れ、水が枯れ、野菜も育てられないという苦境に陥りました。
CGNは、自然環境を守りつつ、同時に現金収入を確保することで、
人々が山とともに生きられる方法を模索しながら
現地に密着した活動を行っています。
このうち、13:気候変動に具体的な内作を 15:陸の豊かさも守ろう、に
当てはまるのが、持続可能な〝アグロフォレストリー(森林農法)〟です。
この写真のどれがコーヒーの木??
それもそのはず、アグロフォレストリーは、
木を切ることなく、自然の木々に混じって、
コーヒーはじめ、ウリ、キャッサバ、豆、青菜、果物など、
様々な換金作物を組み合わせて育てる農法なのです。
SDG’sの「15:陸の豊かさも守ろう」ですね!
限られた土地から複合的に現金収入を得、
森も守ることのできるアグロフォレストリー。
シサムのオリジナルコーヒー「SISAM COFFEE」も、この農法で、
農薬や化学肥料を使うことなく山の木々と共に育てられています。
フェアトレードの仕組みが導入され、
村人が安心してコーヒー栽培に取り組めるようになっています。
この栽培方法に対し、
効率をよくするため森林を伐採しコーヒーだけの畑にする単一栽培があります。
しかしこの単一栽培は害虫や病気の菌の影響を受けやすく、
化学薬品を多く使うため、土壌や水質が汚染されます。
するとまた、新たな土地で森林伐採が行われてしまうのです。
この森林伐採が地球温暖化による気候変動にも関わるといわれています。
グレタさんが2018年の国連気候変動会議で演説したことで、
気候変動に関するニュースを耳にすることが多くなりましたよね。
この地球温暖化において注目されている1つが、アグロフォレストリー。
樹木は成長過程で、
地球温暖化の1番の原因だと言われている二酸化炭素を吸収します。
この点から、森林を守りながら、育てながら行なうアグロフォレストリーは、
SDG’sの「13:気候変動に具体的な対策」として注目されています。
フェアトレード月間 連載ブログ「Step in」、
次回は枚方T-SITE店へバトンタッチします!
神戸岡本店 サカキバラ