サイコロ対象商品は、Village Leather シリーズ!どんな人が作ってるの?なぜ商品によって、傷やシミがあったり、触り心地がちがうの?そんな疑問をちょっと深く、掘り下げて知ってもらえればと思います。<一押し理由>まず、ものすごい味わいを持った 「革」そのものの 魅力。
    シサムが、応援したい!と思う、社会的に厳しい差別を受けてきた生産者が作った製品ということ。
    その商品が売れることで、生産者が村の中で家族と生活を続けられる職を保つことができること。
    その生産手法が、限りなくエコなこと、そして、とても時間と「手」をかけたものであること。

    <伝統的ななめし技術>

    サルキの人々が住む家と広がる段々畑
    サルキの人々が住む家と広がる段々畑

    このシリーズには、ネパールの山あいの村々から集められた皮を、不可触カースト「SARKI・サルキ」の人たちが
    自然の材料と、手仕事だけでなめした「タンニンなめしの革」が使われています。

    ヒンズー教徒が多いネパールでは、牛を殺すことが禁止されています。そのため、牛肉を食べる、という習慣がありません。
    そのため、牛の皮が手に入るのは、牛が「自然に死んだ時」のみです。 つまり、命をまっとうした時。
    病気のケースや老齢で死んだ時、ということです。

    ということは、その皮は、その牛が生きてきた歴史を刻んだ皮、ということになります。

    つまり、山の木々で怪我をした痕、年をおってできたしみ、恋人を奪い合い、オス同士けんかしてできた名誉の傷なんていうのもあるかもしれません。
    とにかく、メスであれば妊娠出産など、色々な経験を経、長く生きた生き物、年老いたものから採られた皮というのが基本です。
    また、山村での栄養状態が良くなく小さくやせた牛が多いといのも、大きな背景として知っていただきたいところです。
    先進国で喜ばれる「最高級革」を作る為の、素晴らしいえさと、清潔で安全な囲いや屋根などなど、
    はたまた、若いしなやかな肉と皮のうちに行なわれる屠殺(とさつ)などとは、真逆の環境と言って良いと思います。

    どこかの村で牛が死んだという知らせを聞くと、サルキの人々は、険しく細い山道を背負子一つという軽装備で出かけて取りに行きます。
    時に往復10日もかけて皮を取りに行きます。
    被差別カーストの彼らは、他の村の中で寝ることができません。冬には凍えるような山の中で、夜を越すそうです。

    死んで時間が経ち、かちかちになった牛から皮をはぎ、村に持ち帰って、まったくの人力のみでなめしの工程を施します。
    本当に、根気と腕力、そして時に脚力も必要とする作業です。

    革職人たちの仕事の様子が詳しく撮られたDVDの一部(15分ほど)を見られます

     

    革が完成した後は、全て手縫いでBAGの形にまでサルキの村で仕上げられるものと、町の工房に一枚革を販売し、
    そこで裁断からミシンでの縫製まで行なった商品とに大きく分けられます。

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    サルキの革職人、家前にて。

    しみや穴、硬さなどなど、色々「問題」のある革ですが、
    「ワイルドさ」なら、どの革にも負けない自負があります。

    まずは、ぜひじっくり手にとってネパールの山の革職人たちに思いを馳せて頂ければ、こんなにうれしいことはありません。

    どんなアイテムがあるの?という方はコチラ

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