シサムで主に取り扱っているランプは、フィリピンのフェアトレードNGO・CCAPを通して作ってもらっています。私が初めてCCAPを訪ねたのはもう2年も前になりますが、私のシサム工房での体験の中で、最も大きな影響を受けたことの1つです。
マニラから始まり、バスで10時間ほどの山道を越えビコール地方まで様々な生産者を訪ねて、出会うたびにたくさんの人たちの生活やストーリーに触れました。数年前のMayone山の噴火と台風で家が流されてしまった人、ココ椰子畑の真ん中の家でココ椰子の収穫と両立しながら生産している人、家族でがんばってビジネスを成功させようとしている人。本当に様々ですが、みんな困難な状況におかれても明るく、ビジネスを成功させる!というたくましさを持っていました。一つの「もの」の背景にはたくさんの人たちのストーリーがあり、単なる金銭のやりとりを超えて繋がっているということを本当に実感しました。音楽がガンガンに鳴るバス、ジャンクフード、フィリピンの人たちのたくましい目、あの空気全てが懐かしく、この人達のためにもっと商品を売りたい!と純粋に感じました。書ききれませんが、印象に残った人達を一部紹介。

アバカコクーン・サイコロシェードの生産者 ライアン

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父親と一緒にグループを取りまとめるリーダー。一緒にネストボールをつくる体験をさせてもらった。アバカの繊維を均一の厚さにしてボールの形にするのはとっても難しく、根気良くライアンが助けてくれたが、結局変な形のネストボールになってしまった。「仕上げをしとくね」と次の日完成したネストボールは、なんと綺麗な球形に!ライアンが直してくれていたのでした。生産者の人の技術ってすごい。。ライアンは若いながら(当時23歳)とてもいい目をしている、これからが楽しみなリーダーです。

 

 

 

ワイヤボールグループのドライバー・フィルマン

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鉄やワイヤの照明を作ってくれているグループのリーダーのドライバー君。グループを訪ねる日、待ち合わせの場所に行ったら寝ていた。。。リーダーがすごく強面で、生産者の人達もなんだかぎらぎらした感じがある中、ぽーっとしていて癒された。日本に帰る当日、1時間遅刻しながらもなんとかバイクで新しいワイヤーボールのサンプルを届けてくれた!

 

 

 

 

CCAPコーディネーター チャリナさん

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いつもシサムと生産者の間に立ってくれる、本当に御世話になっている人。多くを語らなくても、私たちの意図をくみ取ってくれて、生産者に伝えてくれる。ユーモアがあって、いつも生産者と私たちの間の会話がスムーズにいくようにしてくれる。加えて写真のようなポーズでシサム代表と写っちゃうノリの良さ。娘さんをすごく愛してるところも素敵です。ほんとに大好きな人です。