毎月1日~15日はサイコロ企画☆
さて、9月のサイコロ対象商品は、Paa Too Muu(パトム)シリーズ!

<一押し理由>

手紡ぎ手織り布で有名な北タイのジョムトン地方で丁寧に手織りされた、
柔らかな風合いと手織りならではの味わい深い生地。
上質のリネンやヘンプの生地。
パトムは、そんな生地に見合ったしっかりした縫製技術で縫い上げた、ちょっと大人おしゃれなラインです。

 

<確かな縫製>

 
北タイのチェンマイ市内から少し南に行ったところに工房があります。

高品質の工業用ミシンを導入し、縫製担当者さんたちの技術もかなりハイレベルです。

シサムの定番スカートの あのこまかーいピンタックは、ここだからできると言ってもいいでしょう。

中でも上級技術者が担当して、美しく細かいピンタックを、正確に縫い上げてくれています。

手間隙かけて染められ、織られた生地を、丁寧にきちんと縫い上げる。それが、パトムシリーズの自慢です。

 
<ちょっと小話その1>

パトムブランドを取り仕切るのは、パターン担当、服のことを熟知している中華系移民のYeePinさん。
YeePinさんの村には、3,4軒しか中華系は住んでいません。
タイ社会では、マイノリティーであることは間違いないですが、
北タイはマルチカルチャーなので、それぞれが、それぞれに輝いていて、とても素敵です。
縫い子さんたちもほとんどが少数民族出身で、中華系、タイヤイ、カレン民族、タイ人などなど。
とびかう言葉も色々の、かなり多文化共生ワールドの工房です。

 
<小さな村の草木染>

チェンマイ市内から2時間ほど車で南に向かったところに、ホートという手織りの村があります。

手織りと草木染で有名で、多くの色を周辺で採れる実や木の皮などから染めていきます。

草木染は、かせ染めといって、糸をかせ状にくるくるまとめたものを、染液につけたり、焚いたりして染め上げます。

それを自然乾燥させてから、機にかけて、織っていきます。

つまり、ひと枷ひと枷で染まり具合が違うので、織っていくと1mぐらいずつで色の濃淡に差が出たりします。

それは、人の手でつくることからくる、誤差、味わいです。

 

     【 今回の草木染グリーン色はモモタマナ・ブラウンには黒檀を使っています 】

パトム モモタマナの草木染め

<村の女性達による手織り>

村の女性たちは、皆だんなさんに手作りしてもらったり、家に代々ある織り機で、

高床の家の下でトンカラリ トンカラリと織っていきます。

からりと横糸を通して、それを大きな櫛でトントンと打ち込みます。

次に左から右へ横糸をカラリと通して、またトントン。

足も、縦糸を交互に上げ下げするためのペダルを踏むので、パタパタと始終動いています。

人間の手加減で全てが進みますので、ここでも打ち込みの力が少し強ければ、横糸が詰まって織れていきます。

逆に弱ければ、詰まり具合が薄くなって織れていきます。

そこで、もし横糸と縦糸に色が違う糸を使っている場合、横糸の詰まり具合で濃淡に差が見られることになります。

パトムの生地を、よーく見てみてください。機械織には見られない、むらというか、ニュアンスというかが、

布いっぱいに見られます。  これも、手織りの「証拠」と「味わい」なのです。

 

<ちょっと小話その2>

パトムシリーズでは、トロリとした質感や 生地を麻独特の風合いを楽しんでもらうため、
上質のヘンプやリネンを使用している服もあります。
これらの生地は、機械で織った後に、生地ロールの状態で染めをします。
メリットは、ムラがないこと。品質が均一であること。
その代わり、ロール染めでの草木染は現在不可能です。

 

☆どんなアイテムがあるの?という方 →  コチラをご覧ください

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商品部 ヒトミ