シサムのスタッフの想い@フェアトレード のブログを数珠つなぎ!

フェアトレードって 一言では言い切れない、それぞれの想いを数珠のように繋いでいく企画です。

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こんにちは。ムラカミからバトンを受け継いだ、28番手のイケザワです。

フェアトレード数珠つなぎも、残すところ後2人です!

昔は、店舗で販売をしていましたが、最近はめっきり事務所でこもりきり。
今年の目標は、機会を作って店舗でお客様と接したり、より快適な空間をつくれるよう、頑張ります!!

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私とシサムとの出会い = フェアトレードとの出会いでした。
そのときの感覚は、『衝撃』とかではなく、意外と『ストン』と心に収まったという印象です。
そして、これが自分の仕事になるんだと思った事を覚えています。

それまでにも、小売業やサービス業、営業職など自分の可能性と現実をいろいろ試しながらやってきましたが、
自分にとって、こんなに心に『ストン』と収まった仕事は他にないと思います。

何故こんなに普通に心に『ストン』と収まったのか?
それはフェアトレードという仕組み自体は純粋に考えたら、当たり前の事だからなんだと思います。

しかし、実はその当たり前の事が当たり前に行われていないから、あえて『フェアトレード』という言葉、仕組みが存在しています。
心に『ストン』と収まったはずの仕事ですが、それが当たり前に行われていない世界の現状を知れば知る程、
その『ストン』は暴れだします。

去年からインドの生産者を訪問する機会を何度か頂いています。

その時いつもつらくなる事があります。それは、街の物乞いやホームレスの多さです。
道を歩けば、路肩に生活する家族。そしてその子供達は私達をめがけて物乞いにやってきます。

車に乗ったら乗ったで、窓ガラスをコンコンとノックする子供達。

「フェアトレードをもっと広めないと」 自分の中にあせる気持ちがこみ上げてきて、
『ストン』が心の中で暴れ出す瞬間です

もっとうまくフェアトレードが広めれていたら・・・、それでより多くの雇用を生み出す事ができていたなら、
この目の前の子供は何らかのめぐり合わせで、今頃学校に行って勉強をしていたり、友達と遊ぶことが出来たかもしれません。

これは、理想論かもしれません。世界中のホームレスを無くす事は出来ないかもしれません。

しかし、一人でも多くの人に仕事を供給する事。それが貧困を無くす唯一の方法だとおもいます。
そして、それがフェアトレードの仕事である事がより多くの安定的な雇用となると信じています。
より多くの雇用は、より多くの教育を生み出し、より多くの教育がまた更なる雇用を生む。

そのプラスのサイクルをより多くの人達、家族に起こすには・・・
地道かもしれませんが、
今この文章を読んで下さっている皆様一人一人に語ること。理解してもらう事。喜んでいただく事から始まるのだと思います。
日本でのフェアトレードの認知度は、たったの17% だと言われています。
この数字を1%でも上げていく事、一人でも多くの人にフェアトレードについて知ってもらう事こそ、
一人でも多くの貧困を無くす事につながるはずです。

日本でフェアトレード商品を買って下さったお客様が、笑顔になっていただく。
それを作った生産者が笑顔になる。
そして、その家族も笑顔になる。

フェアトレードの生産者を訪問すると、その笑顔とたくましさにいつも感動させられます。
この笑顔がいつまでも続くように!
そして、より多くの人達がフェアトレードの仕事を通して笑顔になれるように!

私は日本のお客様も現地の生産者も笑顔になれる様、
シサムコウボウの一員として架け橋となっていきたいと思います。

私の仕事は簡単に言ってしまえば、『フェアトレードをより多くの人達に広めること』になります。
そして願いとしては、いつの日かそれがあたりまえの社会になっている事です。
そして、心の『ストン』があたり前の様に心でずっと収まっていてくれる事を願っています。

その為に今出来る事。それは、

フェアトレードパートナーから届いた商品を『生産者の思い』として、
より多くの方々にお届けする事と言えるかもしれません。

イケザワ

インドのNGO団体Noah`s Arkが運営する学校。生産者の子供や近所の学費を払えない子供達を無料で受入れています。みんなの笑顔がとてもいきいき。
インドのNGO団体Noah`s Arkが運営する学校。生産者の子供や近所の学費を払えない子供達を無料で受入れています。みんなの笑顔がとてもいきいき。