シサムコウボウのフェアトレード月間。

 今月はシサムのスタッフの想い@フェアトレードのブログを数珠つなぎ!

フェアトレードって一言では言い切れない、それぞれの思いを数珠のように繋いでいく企画です。

 

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どーも、どーも、やーどーも
みなさんどーもこんにちは。
絵描きの先輩小原さんから引き継ぎまして、21番手は商品管理梱包の後輩浜口です。 

普段は本店近くに借りている倉庫にいます。
この倉庫がなかなかの年代物でして、要するにオンボロ木造倉庫なんです。
湿気、埃、カビ、雨漏り、床が抜け落ち階段も一部ガタガタ等々…。
最近は、デカイ「蚊」に悩まされてます、やたらとデカイです。
そんな倉庫ですが、自分は結構気に入ってます。
普段から「直すこと」を主に仕事としてやっておりますので、直せるところは自分たちで直しながら、のんびりとマイペースに仕事が出来ているからです。

フェアトレードのことはシサムに入ってから知ったので、最初は何のことかよく分かってませんでした。
そんな自分も倉庫で働いてもうすぐ8年になります。
この8年間で、スタッフ含めた色んな人に、フェアトレードのことやそれ以外の色んなことを教えてもらい、吸収することができました。
そして自分の考え方や興味のある事も随分と変わってきました。

フェアトレードは、単に公正な取り引きというだけではなくて、「地球を大切にして、全ての生き物が繋がって共存しあって、平等で豊かな世界を創る」という大きな理想があって、それを目指す為の一つの手段なんだと思うようになりました。
でもそんな壮大な理想なんて簡単に成し遂げられるものではないのが現実です。
人間には欲があって、より便利でより快適な暮らしを求めて科学技術が進歩するかぎり、もしかしたらそういう理想なんて単なる夢物語で終わってしまうのではないか?と思うこともあります。

理想と現実のギャップが大きいのを知ってしまうと、意思の弱い自分なんかは諦めモードになってしまいます。でも、だからといってやっても意味がない、大して変わらないから何もしない、というのもどうかと思います。
そういう時自分は、そんな大き過ぎる理想はちょっと横に置いといて、考えないようにしています。
そして今自分にできる小さなことから始めようと思うようにしています。
それがいずれ大きな理想に繋がっていけばいいと思うようになりました。

そういう風に思えるようになって、自分にも小さいながらこれからの目標ができてきました。
それは自分が生まれ育った実家を残していくことです。
昭和初期に建てられたその家は、大きくて広い庭があります。
でもシサム倉庫同様、なかなかのオンボロです。
そのオンボロを自分たちで直しながら、広い庭で野菜を作って、色んな人が集まって繋がって、毎日がのんびりと過ごせたらなあと思います。
お金も経験もない自分が、そんな大きな家を残していくには越えなければならないハードルがいっぱいあります。
そんな事をあれこれ考えると、本当にやれるのかと不安になることがしょっちゅうあります。
でもそこで諦めるのではなく、焦るのでもなく、色んな人に助けてもらって、今自分にできることを少しずつやっていけばいいと思うようにしてます。
そうすればいつかはきっと目指すところに辿り着けるような気がします。
そんなささやかな自分の目標の先には、きっとフェアトレードの先にある大きな理想にも繋がっているんじゃないか、繋がっていてほしいと思いながら日々暮らしています。

大きなことは出来ませんが、小さなことからコツコツと、です。

浜口