こんにちは

神戸岡本店 サガワです。


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5月は 世界フェアトレード月間ですね。

今回のブログリレーは

「フェアトレード団体の役割」にフォーカスします。


フェアトレード団体は、貧しい人々や搾取されている人々の

経済的自立を応援すると共に、様々な活動を行うことで、

貧困層のコミュニティに大きなインパクトをもたらしています。

そんなフェアトレード団体の、生産現場の外の顔を紹介します。

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<フェアトレード団体って?>

フェアトレード団体とは、マーケティングや技術向上のためのワークショップ、貯蓄プロジェクト、
融資、公的資金の手続き代行など、作り手のニーズに応じたサポートをしている非営利団体のことです。
フェアトレード団体を認証するものとして、WFTOマークがあります。

これは、WFTO(世界フェアトレード機関 :World Fair Trade Organization)に加盟し、
生産者の労働条件、賃金、児童労働、環境などに関して基準を満たしていることを認められた団体が
取得するマークです。取得後も、自己評価と相互評価、外部検証を通じて確認が行われています。
このマークは、団体の貿易活動が持続可能であり、改善に向けて継続的に努力していることを
示しています。


<フェアトレード団体の役割とは?>

シサムのパートナーであるフェアトレード団体は、フェアトレード商品を生産者さんたちと共に作り、
時には現地の伝統技術を活かし、技術指導やマーケティングを行い、商品を私たちに届けてくれます。

しかし、それだけではありません。

フェアトレード生産者たちを取り囲むハードな状況は様々です。様々だからこそ、その地域、個人に合った
サポートをきめ細かくできる地元のフェアトレード団体に、仲介をしてもらっています。

売上の一部をフェアトレード生産者グループで共有ストックし、トラックの購入や、薬局を作るなど、
将来的に生産者たちの自立、エンパワーメントにつながるアイデアや具体的な支援の提供ができるのは、
フェアトレード生産者たちの状況をきめ細かく把握し、活動する人たちがフェアトレード生産者の身近にいるからこそ、
できることなのです!!



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今回もインドのNGO Creative Handicrafts(以下CH)」、について紹介します。


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インドの大都市、ムンバイでは人口の80%がスラムに住んでいます。

「クリエイティブ ハンディクラフト」は、都市スラムに暮らす女性たちの生活私立支援をしているフェアトレードNGO
女性たちは、個々で技術を学び、衣料品の縫製グループを作って国内外へと販売を広げています。

フェアトレードNGOについて詳しくはコチラ→

Creative Handicraftsの活動は、大きく分けて3つ


1- Economic Development(経済発展)
2- Capacity Building (能力育成)

3- Community Develoment (コミュニティ開発)

↑今週の 紹介!



1番がシサム工房が最も関わっているフェアトレードNGO商品の開発、生産、流通と、それに伴う技術訓練になります。

フェアトレード部門以外の重要な活動が、2番と3番。

先週は「能力育成」についてご紹介したので、本日は「コミュニティ開発」について、紹介します。


■ Capacity Building(能力育成)
女性たちがCHに参加すると・・・?  →
記事はこちら


■ Community Development(コミュニティ開発)
今、CHの周りのスラムで起こっている大きな変化

クリエイティブハンディクラフトは、「持続的で自立したコミュニティを形成し、尊厳をもって生活できること」
「貧困層への救済」、「社会的な問題や環境問題にチャレンジし、地域サービスを整備すること」、を目的として
以下のような活動を行っています。



★子どもたちへの奨学金

スラムに住む多くの親たちの最大の心配は、自分たちの子どもたちが、
貧困のサイクルと社会的排除から抜け出せるかということです。
両親たちは自分たちに教育がないため、自分の子どもも教育を受けることができないのではないかと不安なのです。
この不安を払拭するため、CHはスペインのNGOと共同で、子供たちの教育費用を給付する活動を行っています。





★働くお母さんたちを応援!

CHで働く多くの女性たちは、まだ小さい子どもを持つ母親たちです。
今までは生産現場に子どもを連れてきており、生産スピードの大きな妨げになると共に、
子どもたちの健全な育成をも妨げていました。

そこで、CHはまず子どもたちの保育施設をつくりました。
親たちはほんの少額で、小さい子供たちをここに通わせ、栄養のある食事を摂らせることができます。
小学校に通っている子どもたちも放課後にここへ来て、宿題を教えてもらうことができます。





★子どもたちを学校に通わせる習慣が生まれる!

CHに隣接するスラムや部族集落では、多くの子どもたちが学校に通っていませんでした。
その最大の原因は、親が子どもを学校に行かせる習慣がなく、重要性を理解していないこと。
CHは早速、スラムや集落に10棟の幼稚園を設置しました。

子どもたちを学校に行かせる習慣をつけさせ、学校の重要性を親たちに教えたのです。
幼稚園の先生たちは、1~2年後に子どもが必ず公立の小学校に通えるようアシストします。
これがスラムコミュニティに今までにない、経済的・社会的・文化的な変化を生み出す
第一歩とCHは考えています。

スラムの中でも最も貧しい子どもや、物乞いの子どもたちの特別なニーズに応える施設もあります。
子どもたちはここでまず個性をはぐくみ、1日2回栄養のある食事を摂り、
常駐している先生に勉強を教えてもらうことで、だんだん学校に通えるようになるのです。



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★貯金&マイクロクレジット(少額無担保融資)の習慣が生まれる!

スラムのコミュニティに住む貧しい人々は、貯金をする余裕がなく、そもそも習慣づけられていませんでした。
一方で、不当に高い金利でお金を借りることは、仕方のないこととして認識されています。
今までローン返済ができず、多くの女性が苦しめられてきました。

そこで、CHでは女性が安心で確実な方法で将来への投資ができるよう、
マイクロクレジット・グループを作り、無理のない少額融資が受けられる仕組みをつくっています。



★健康意識プログラム

公的機関のサービスが行き届いていないため、健康は貧しい層にとって大きな問題です。
CHはヘルスケアのシステムを作るほどのことはまだできませんが、特に女性に必要な健康意識を高めたり、
予防プログラムを行うなど、できるところから始めています。



★頼れるソーシャルワーカー

CHには正規で雇われているソーシャル・ワーカーがいます。
彼女たちがスラムの地域を頻繁に訪問し、女性たちの相談窓口となって、悩みなどを受け入れています。
例えば、家族が病気になったとき、ちょっとしたトラブルが起きたとき、
どうしたらいいか、解決策を一緒になって考えてくれる人が近くにいるのです。




働く場所だけでなく 家族、健康、これからの将来のことまで

アシストしてくれることは、 仕事への活力にもなりますね。


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