フェアトレード商品生産者の国を旅しよう。

 

さて今回の国は・・・・

Selamat Siang!インドネシアです!

[スラマッ スィアン]「こんにちは(午後)」という意味。

人に会った時だけでなく、別れ際の「さようなら」の挨拶にも使われます。

インドネシアにはシサム工房の雑貨生産者パートナーが3団体。

自然豊かな土地でとれる豊かな資源を利用して、職人さんたちが伝統的なものづくりを行っています。

赤道をまたがる約1万8,110程もの島によって構成されているインドネシア。

今回はそのうちのバリ島、ジャワ島、ロンボク島へお連れします♪

<インドネシア基本情報>

面積:日本の約5倍(世界最多の島嶼を抱える)  人口:約2.9億人(世界第4位)
宗教:インスラム教徒約76%、他キリスト教やヒンドゥー教など
言語:インドネシア語、日常生活では約580以上の会話言語も話されています
経済:2011年には世界第16位のGDP額を記録するも、1日2ドル未満で暮らす貧困層は
約1.17億人と推定され、国民のおよそ半数を占めています。

● 今回巡るところ


ミトラバリ生産者さんに会いに

 

観光スポットNo.1!美しいバリ島へ

ムスリム人口がほとんどのインドネシアの中でも、バリ・ヒンドゥーというヒンドゥー教徒が多い島。
いろんな顔をしたヒンズーの神様たちの像がやさしくこちらを見守り、
あちこちで住民たちがカラフルな花や果物を供える光景を目にします。
世界中から観光客を集める、神聖な島。ケチャや民族音楽などの芸能も楽しめます。

 

バリ島の重要な資源のひとつは、その美しい島に集まる観光客たちのための
様々な土産品や工芸品を生産する手工芸生産者たちとその技術。

バリ島に訪れる観光客がこういったお土産品を買うことで、
バリの島民の生活を大きく支えていることは事実です。

しかし、手工芸産業が発展する裏側で、
実際に産業で生み出される利益も、ほとんど村の生産者たちの手には十分に渡らない場合があります。
中心部から離れて暮らす手工芸生産者たちや資金を持たない生産者たちは、
悪質な中間業者から買い叩かれたり、販売機会がもてなかったり、
弱い立場がさらに弱くなるような状況があるのです。

生産者にはどこの誰に商品が売られ、いくらで売られているのかも知らされません。
これも、生産者たちの自立を妨げていることの一つです。

ミトラバリは、1993年からそんな手工芸生産者さんたちを支援しています。

― ミトラバリの活動

 

「 全ては一つの問題に原因がある。それは今のトレードとビジネスのモデルが、
生産者と雇い主や中間業者との関係の面において、公平でないこと。
バリの観光業はこの中間業者のみを豊かにし、貧しい生産者たちはいくら頑張っても
貧しいまま、支援が必要なままになってしまう。

私たちの考え、実行している『フェアトレード』とは、生産者との間に明確な対話があり、
対等な関係があり、その上で互いへの尊重の念をもって生産プロセスを行うこと。 」

とミトラバリは語っています。

ミトラバリが続けて行っている主なこと
・生産者が常に前金として売上額の50%を受け取る。
・売上額は、適切な販売価格から生産者と共に算出する。
・生産者向けに、商品開発やマーケティングに関する講習を無料で行う。
・バリ島の自然環境破壊への問題提起として、植樹プログラムを実行する。

― ココの実ランプができるまで

 
 
まずココナッツの革を剥ぎ、中のココナツの実を削り出します。機械で中を綺麗に削っていき・・

 
光の漏れる穴を配置良く開けていけば、完成です!


 

ロンボク・ポッタリー生産者さんに会いに

素朴な島民の暮らしが残るロンボク島へ

インドネシア中部にある人口270万人の島。北部は山がそびえ、
南には広いサバンナが展開しています。
まだ手つかずの自然と透き通った海で知られ、人々の暮らしの風景も昔のままが残る素朴なところ。

 

ロンボク島の先住民ササックの人たちは、昔から手捻りの土器を焼き、生活道具として使って来ました。
しかし、1945年のインドネシア独立以降、現金収入を求めてほとんどの働き手は隣のバリ島に流れ、
島は空洞化。犯罪も多発し、焼き物の伝統も壊滅状態となりました。

そんな中、ロンボク島の焼き物の伝統復活と生産者の生活向上のために1988年より活動を始めたのが、
フェアトレードNGO「ロンボクポッタリーセンター(LPC)。」
ニュージーランド政府とインドネシア政府が協力して立ち上げられました。

焼き物は今では島の一大産業にまで発展しており、
LPCは、シサム工房で夏には欠かせない、フェアトレードの蚊取り線香入れを生産してくれています。

作り手は全員女性!
夫に捨てられたり、経済的に困窮している女性が集まって、焼き物作りで自立の道を歩み始めています。
商品の売上は彼女たちの貴重な収入源になるだけでなく、子供たちの奨学金として役立てられます。

― 亀の蚊取り線香入れができるまで

 
粘土と水、砂だけで作られた素朴な焼き物。一つ一つ形をつくり、煙が出る穴をあけます。
その後、米ぬかやタマリンドの実で色をつけて窯で焼きあげます。
土器の艶を出すために使う道具も石、と身近で自然なものを丁寧に利用して作られています。



 

アピクリ生産者に会いに

自然豊かな古都ジャワ島ジョグジャカルタへ

インドネシアのジャワ島中部に位置する特別州ジョグジャカルタは、美しいジャワ王朝時代の古都。
今も王宮があり、「ジャワ人故郷」とされています。プランバナ寺院群は世界遺産に指定されています。
ガムラン音楽や影絵芝居も人気。

伝統工芸も盛んな地域ですが、その担い手の多くが、時代の変化や中間業者からの搾取で
不安定な暮らしを余儀なくされています。

APIKIRIは1987年よりそんな手工芸生産者たちを支援。
生産者自身のビジネススキル向上のためのワークショップや、海外市場へのマーケティングなど、
手工芸の保存と発展を通した地域活性化を視野に入れ、幅広い活動を行っています。

 
 

生産に利用している素材は、革、銀や真鍮、バティック布、木、竹、陶器、牛角など様々。

生産者さんたちは安定した収入を得ることで、日々の生活はもちろん、教育費や貯金にまでできるようになりました。

― シサム工房APIKRIのカトラリーができるまで

 
 

素材のソノケリン(ローズウッド)は、非常にたくましく、成長の速い木材で、山に数多く自生しています。
まず、その中から選び取った木材を採ってきます。右の写真は木材を保管しておく小屋。

 
機械をつかってそれぞれの食器を削り、きれいに磨いていきます。

●<番外編>インドネシアのおいしい食卓と風景♪

 
 

 
 



シサム工房のFAIR TRADE生産者パートナーと商品たち in INDONESIA

 

今回紹介したインドネシアのフェアトレ―ド商品をご紹介!

☆ mitrabali(ミトラバリ)
バリ島のココナッツを使ったナチュラルな間接照明
生産者詳細は → こちら 商品は → こちら

Pick up商品

 

写真左:10-MB-0072 ココの実ランプ 南の空 ¥2,200(税抜) ※スクリューライト別売
写真右:10-MB-0073 ココの実ランプ 天の川 ¥2,900(税抜) ※スクリューライト別売

☆ Lombok Pottery Centre(ロンボクポッタリーセンター/LPC)

夏の必需品!素朴な素焼きの蚊取り線香入れ
生産者詳細は → こちら 商品は → こちら

Pick up商品

 

写真上:58-LP-012 玉手箱蚊取り線香入れ ¥2,800(税抜)
写真下:58-LP-003 カメ蚊取り線香入れ ¥2,800(税抜)
※線香は付属しておりません

 

☆ APIKRI(アピクリ)
ジャワ島の温かみのある木のカトラリーたち
生産者HP(英語)は → こちら / 商品は → こちら

Pick up商品

 


 

次の行先は・・・ フィリピンです!

 

 

 

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京都裏寺通り店 店長 ナカノ