こんにちは、京都本店のヤマモトです。
みなさんの中には「ソーラープロジェクト」について少しでも耳にされた方、きっともうチラホラいらっしゃる事と思います。
2012年春からスタートしたこのプロジェクト。
シサムの人気者・マハグチの衣料をお買上1点につき、みなさんには100円ずつこちらのプロジェクトに参加して頂いている事になっているんです。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
知らなかった!という方にも、
聞いたことはあるけど。。。という方にも
今回は2回に渡ってソーラープロジェクトをわかりやすく説明したいと思います。
まず今日はネパールという国ついてみなさんに知っていただこうと思います。
ネパールはインド、中国などに隣接した、土地の多くが山で囲まれた国です。日本からの直行便はなく、タイヤ中国を経由して行きます。
写真の絵の女性のように、女性は美しい色合いのサリーや、クルタスルワールと呼ばれる衣装を多くの方が身にまとっている為、街中実に華やかな景色が広がります。
車も花も家も、全てが色に溢れています。
ご飯も日本人の口に合う優しい味。優しい人々。
みな一様に「ナマステ」と手を胸の前にもってきて、笑顔で挨拶をしてくれます。
仏教とヒンドゥ教の入り混じる国。とっても信心深い方が多い印象でした。
こちらは休日にナーマブッタというチベット仏教の聖地を訪れた時の写真。山奥にひらめくチベットのフラッグ、とってもキレイでした。
_______________________________________________
しかししかし
このネパールという国、噂には聞いていましたがインフラの整っていなさには日本の暮らしとの大きな違いを感じました。
1日10時間~乾季にはもっと長い時間の停電が毎日のようにあります。
1日何時~何時までと停電時間を設けているため、夜間に突然バチッと電気が切れて真っ暗闇に身を置いた時、暗闇の怖さを痛感しました。
街も部屋も真っ暗で何も見えない状態です。キャンプをしに山奥に来た時のようでした。
これは夜の停電時に、ステレオ大の持ち運び式の 蓄電ライトを使って生産者と打ち合わせをし ている写真です。
日中電気の通う時間帯に充電をしておきます。
写真では暗さが伝わりませんが、一歩先は暗闇です。蓄電ライトの灯りがもし切れてしまったら、歩 く 事もままならないほど真っ暗です。
これは停電の始まった夜の19時に街にでた時の写真。
蓄電ライトやジェネレーター(発電機)のない家や商店は数多くあるでしょう。こうしてオイルラン プの灯りだけで営業をしている商店が、数多くありました。
この他、水も、ガスも、ガソリンも、不足しています。
日本で豊かな暮らしをしている私には想像もつかなかった暮らし。聞いていただけでは到底想像しき れな い暮らし。
私はネパールの個々の家を回ったわけでもないので、実態はもっと深刻だと思います。
日本で震災があった時、東日本では停電が日常的にありました。私の祖母は酸素吸入器をつけていな いと 生きていけない体だったので、突然電気を絶たれた時どうしたらいいのだろう。。。とその時初めて想像しました。
私達には見えない現実が、もっともっとネパールの暮らしの中にはあるのだと思います。
こちらはマハグチの生産者の働く様子
みなやはり電気の灯りの下作業をしていました。
一番上は生地を数枚重ねて一気に裁断する機械。電力が絶たれる事は、このような作業に支障が出ることになります。
計画停電は生産者が働く日中の時間にも及ぶ事が日常的にあります。
こちらはマハグチとシサムを繋ぐコミュニケーション役のアニタさんと、シサム工房商品部のヨシダ。
停電はこのアニタさんとシサム工房の間にも影響を及ぼします。
日本からの細かい連絡を受けるのはパソコン。
コミュニケーションがスムーズに進まない事は、生産に大きな支障をきたす事にもつながります。
マハグチではガソリンで動く大きなジェネレーター(発電機)を設置している為、停電が起きてもジェネレーターを動かす事で発電をする事は可能ですが、ガソリンも高価。そしてジェネレーターで発電できる電力にも限りがあります。
もしそのジェネレーターが壊れた時は一切電力を使うことが出来ません。
これは以前そのジェネレーターが爆発した時の様子。アニタさんの困り顔と、その後ろに見えるでしょうか?
生産者たちはみな明るい野外に出て、自分達の手を使って作業を進めるしかないので、円になって作業を進める様子です。
人力で動く足踏みミシンの数からあぶれてしまった人々です。
今回のソーラープロジェクトには、こうした電力不足による生産効率の低下を、少しでも助ける事ができる救世主「ソーラーパネル」の設置をサポートする仕組みがあります。
ネパールは太陽の光にとても恵まれた国。 太陽エネルギーを利用した土地に合った発電方法です。
このソーラーパネルについての詳しいお話は、続きのブログにて、京都店コバヤシがお送りします。
お楽しみに♪
【過去の記事】