バリ島でまた爆弾によるテロがありました。
新聞の一報をみて、え、え、え。バリのどこで?、被害は? と一瞬、気が動転してしまいました。バリ島は、シサムのフェアトレードパートナーたちがいて、よく出張でいくところで、すごく身近な場所。先日そこから帰国したばかりでした。
不運にもその場に居合わせ、被害にあった人たち、またバリ島で観光業に依存して暮らす人たちのことを思うと、悲痛な思いになります。なんでこんなことがまた。
シサムのパートナーたちは、観光市場にはなかなか入ることのできないでいる人たちですが、それでもバリの経済、そしてインドネシアの経済に大きく影響を受けて暮らしています。結局、弱者にしわ寄せが行くのは目に見えています。
誰もが皆、尊厳を持って平和に暮らしたいと願っているはずなのに、何でこんなことが繰り返し起こるんだろう。
今回は、イスラムの原理主義者によるもののようですが、暴力で自己の目的を達成しようとするテロリズムは、誰がどんな理由で行おうとも、絶対に間違ってる。
こういう原理主義者によるテロがあると余計に、悲嘆と怒りの影に隠れてしまいがちなことだけども、アメリカによる正義の名の下に行う殺戮行為も、今回の爆弾テロと全く同レベルで非難されるべきだと思う。
アメリカの権益に叶わぬ国に住む、子どもを慈しみ、家族を慈しみ、平和な暮らしを慈しんで暮らす、私たちと同じ人たちが、爆撃で一瞬で殺される。手足を失い、これからの人生を大きく捻じ曲げられる、、、。アメリカ主導のこうしたことが世界にテロ行為の再生産を引き起こしているように思えてなりません。
今回、信念を持った政治家、小泉首相の率いる自民党に私たちは、圧倒的な議席を与えてしまいました。私は、小泉首相に対し、今までの政治家にない、クリーンで、信念をしっかりと持った人物のように思えて、好感を持っていますが、その持っている信念が、右翼的で怖くてしょうがありません。 この先、憲法が改正されて、自衛隊が正式な軍隊となり、アメリカのいう正義の旗のもとで、アメリカの敵国に暮らす人たちを殺しにいく事になるかもしれません。テロの再生産の一翼を直接担う事になるかもしれません。
わかってて大多数の人は、自民党に票を入れたんだろうか。
なんか、今回の爆弾テロは、その衝撃とともに、ずっと腹を立てていたことに油をそそいだかんじです。
水野泰平