今月の対象品は シサムこだわり!秋の定番ボトム5種。
シサム工房の技術とアイデア生きる、こだわりのフェアトレードのパンツやスカートは全部で5種類。シサムの衣料の中でも特別人気のボトムスを、サイコロ割引でお得にご紹介します!
作ってくれているのは、ネパールのフェアトレードNGO「マハグチ」の生産者たち。
作り手は女性が中心で、手作りならではの素朴な表情が魅力です。
さらに、今回は、普段見えにくい、デザイナーの想いをスタッフ代表長崎(以下、長)が、インタビュー形式で紹介します。
シサム工房では、長年アパレル畑で仕事をしてきたベテランデザイナー菅野潤一(以下、菅)が、2011秋冬コレクションから布帛衣料全般のデザインを行っています。
長 : まずは、今回、スタッフの強い要望もあって、細めのパンツが初登場しました。
新商品、ストレートパンツのこだわりポイントを教えてください。
菅 : 今回は布帛(織り生地のこと)でウエスト全ゴムでストレートパンツを作りました。
ファスナーを使わずに、いかに美しくすっきりとしたシルエットを実現するかにはこだわりました。
通常日本では、ダーツやタックで処理したり、前をファスナー開きにすることで、
細身でもヒップが通るように作るんですが、今回はそのどちらも使わずにデザインしました。
ネパールの生産者がファスナー付けの技術を持っていないこともあり、ファスナーなしでデザインすることが、このパンツのデザインの核となりました。
今までアパレル業界での長年の経験でも、ファスナーを使わずにストレートパンツを作ったことはなく、初めてのチャレンジでした。
長 : 長年の経験の中でも初めてのチャレンジだったんですね。
ファスナーがなく、腰回りのデザインがすっきりしているのは、着たときのシルエットもキレイでいいですよね。
何といっても、ウエストがゴムなので、着脱がとっても楽なのに、カタチがキレイなので、
Tシャツ一枚と合わせても決まるのが嬉しいです。
菅 : すっきりしたシルエットをつくるためには、何度も線を引きなおして、試行錯誤しました。
ヒップには高めの位置にポケットを付け、足長効果が出るようにもなっています。
長 : シサム工房では今までにない、ゆったりすぎず、後ろ姿までキレイな、魅力的なパンツが登場。スタッフの待望でありました。
(ストレートパンツは、今後のブログにてさらに詳しくご紹介します♪)
長 : ネパールの民族衣装からスタートし、シサムでは連続登場の人気アイテム。スルワール。
今回スルワールは新たに生まれ変りましたが、そのポイントは?
菅 : 現地のデザインでは、タックの位置や深さが曖昧だったのを、
一からパターンを引き直し、立体感が出るように工夫しました。それから、またぐりの前後の差をつけて、座った時に後ろがひっぱられないように改良しました。
長 : パッと見、お店に並んでいる感じでは、違いはわからないですが、実はそんな工夫がほどこされていたんですね。
スルワールはスタッフほぼ全員持っている定番中の定番アイテム。ラクチンさと可愛さをあわせ持つ、便利アイテムです。
(スルワールは、今後のブログにてさらに詳しくご紹介します♪)
長 : ところで、菅野さんは、30年以上、アパレル業界で仕事をしてこられたと聞きましたが、
きっかけは何だったのですか?
菅 : 子供のころから服が好きでした。既製服が少なく、おしゃれな服がなかったので、
母親が洋服を作ってくれ、一緒にスタイルブックを見て決めるのが好きでした。
長 : お母さんが作ってくれる洋服を着るなんて、私たちの20代の世代からすると、とっても豊かに思えます。
そして子供のころ好きだったことが仕事になるなんて、すてきですね。
菅 : やりたいと思ったことが仕事になったのは本当に良かったです。感謝しています。
今、フェアトレードという、社会の役に立つ“いいこと”のために仕事ができていることも、嬉しいです。
長 : なるほど。今まで長く日本のアパレル業界で仕事をされてこられましたが、
一般の業界と、現在のフェアトレードの現場での仕事は、どういう風に違いますか?
菅 : 一般の業界にいるときは、まず生地を自由に選んで、そこからモノづくりをしていました。入社してビックリしたのは、シサムでは、テキスタイルから考えなくてはならないことです。一般のアパレル業界では、考えられないです。
材料が少ない中でものづくりするのは、とても大変ですが、やりがいを感じています。
一般の業界では、工賃や材料費など、なんとか安く上げようという、搾取の雰囲気がなんとなくあったのですが、
シサムで働いていると、すべてがGIVE AND TAKE。お金だけじゃなく気持ち、心が大事です。
長 : どんな時に、そう感じるのですか?
菅 : 年に数回行く、海外出張の際に、工場の人たちの顔まで見えているので、作り手との距離が近いんです。
自分の仕事が、工場の貧しい人たちの暮らしを、直接支えていることに、やりがいと大きな責任を感じます。
長 : フェアトレードは作り手を支えるだけじゃなく、日本で働く私たちの心を豊かにしてくれますよね。
菅 : もっと早くにフェアトレードに出会っていれば!!と思うほど、フェアトレードには伸びしろがあり、これからやれることがたくさんあります。
ものをつくる仕事はあきらめたらそこで終わり。棺桶に足をつっこむまで(!?)チャレンジしたいと思います。
長 :56歳の方からチャレンジという言葉を聞くとは!!!とっても励まされました(涙)私も頑張ります。
最後にお客様へのメッセージをどうぞ。
菅 : これからもいい商品づくりに励んでいきます。
新しい商品をたくさん作っていきますので、お客様の感想をぜひ聞きたいです。
よろしくお願いします。
(使ってみての感想などは是非、店頭スタッフやWEBまで!)
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