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こんにちは。

京都・裏寺通り店のヨシダです。

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わたしは青が大好きです。

買い物の時、青色のお洋服ばかり手に取ってしまいます。

小さいころからの習性みたいで、青色に安心感があります。

空・川・海・・・自然界には無数の青が存在するからなのでしょうか。

自然につながりを求めているとき、無意識に青を求めているのかもしれません。

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今回取り上げる藍染めは、まさに自然がもたらした青色で、

昔から人々に親しまれてきました。

歴史ある藍染めの染色工房へ行ったきたのですが、

こんなにも藍染めが奥深いなんて知りませんでした。

少し長くなるかもしれませんが、体験記お付き合いください♪

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SOL店で開催中の『世界の藍展』と、吉祥寺店でもお取扱い中の萌蘖(ほうげつ)。

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一目で恋してしまいそうな、藍染めのお洋服たち。

京都・裏寺通り店でも9/1(土)~13(木)にギャラリーを開催いたします!

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萌蘖/hougetsu

@シサムコウボウ裏寺通り店 ギャラリースペース

9/1(土)~9/13(木)

※最終日のみ 18:00まで

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【在廊日】

9/1(土)

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大好評の萌蘖さんのお洋服は、たくさんの手間がかけられていました。

今回はSOL店スタッフ・マツオに誘われ、

萌蘖が染色を行っている紺喜染織さんを訪れました♪

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電車とバスを乗り継ぎ、

滋賀県湖南市の紺喜染織さんにたどり着きました。

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迎えてくれた店先ののれんの青色にうっとり。

紺喜染織さんは江戸中期、京都で染色技術を学んだ初代が創業。

その頃はまだ一般家庭で綿を作り、糸を操り、その糸を紺屋で染めてもらって機を織ることが当たり前でした。

現在、4代目の植西さんという方が引き継がれています。

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萌蘖・作家のあまづつみさんはパタンナーとして企業に勤めたあと、ご自身のお店を構えるなど、

長くお洋服に携わっておられました。

そんななか自然に寄り添いながら生活することを愉しむ集まり「ノラノコ」に頼まれ、

農作業用の服をつくることに。

滋賀県で活動している「ノラノコ」の服は、滋賀県で染めたい!という思いがあり、

あまづつみさんは滋賀の染織屋をさがします。

そのほとんどが廃業している中、縁あって紺喜染織さんと出会います。

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あまづつみさんのノラふくづくりに対する想いは、

ここには書ききれないぐらいの熱量でした。それは、またの機会に。

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さて、紺喜染織さんで体験した藍染めをご紹介!

ここでは、「正藍染(しょうあいぞめ)」という染め方の伝統を引き継いでいます。

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こちらが藍の葉っぱ。よく見ると青色の斑点が見えます。
この藍の葉を約100日かけて発酵させ、発酵の後はスクモ藍、藍玉にして保管します。
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スクモ藍を藍ツボに入れ、石灰、灰汁、小麦の皮(ふすま)などを加え、
再度発酵させて藍染め液が誕生します。
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(スタッフ:ヨシダ)
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写真は藍染液が入った、甕(かめ)。
手前が薄く、奥に行くほど藍の濃度が濃くなっていきます。
藍染は濃度が低い甕から始め、だんだん濃度の高い甕に布を浸して染めていきます。
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同じ染物でも、煮出して染める茜染めや草木染などとはちがうんですね。
藍染は繊維に染み込ませて、コーティングしていくイメージ。
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(スタッフ:マツオ)
マツオは自前の萌蘖さんのノラふくを染めます!
染める前に洗濯と脱水をして、服ののりをとっておきます。
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(スタッフ:マツオ)
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甕に空気が入らないように、ゆっくり服を入れます。
浸すこと1分。
一番濃度が低い藍甕に浸すと、うっすら青色に。
液は、茶色ですが青色がしみ込んでるのが不思議。
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(スタッフ:マツオと萌蘖のあまづつみさん)
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浸したあとは、染液を2人がかりでしっかりしぼります。
この作業が力を使う!
翌日に筋肉痛になっていたマツオです。
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(スタッフ:マツオ)
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絞ったあとは、ムラにならないように、
一度平面に広げます。
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(スタッフ:マツオ)
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同じ甕に2度つけます。
空気が入らないようにそーっと。
ちなみに、甕の水深は1メートルほど。
藍好きはこの甕につかりたいんだとか・・。
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(スタッフ:ヨシダ)
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わたしも浸してみました!
3回目の染織でこの色。
浸す→絞る→広げるを7回繰り返しました。
結構な重労働・・。
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(スタッフ:ヨシダと紺喜染織の植西さん)
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染織のあとはお洗濯。
暑かったので、足でじゃぶじゃぶ♪
井戸水を使っているので、
夏はひんやり、冬はあったかく感じるそうです。
このすすぎ洗いも7、8回繰り返します。
終わったあとはへろへろ。
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(スタッフ:マツオ)
脱水をかけて・・、
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(スタッフ:ヨシダ)

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干します。

できたての藍染のお洋服に惚れ惚れ。

どうしたらこんなグラデーションができるのでしょうか。。

まだまだ知りたいことだらけです。

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今回体験したのはここまでですが、

このあと水にひたしてアク抜きをします。

本当に手間がかかるんですね。

染めたマツオの服は果たしてどんな色に染まったのでしょうか?

それは次回のマツオのブログまでのお楽しみです!

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染めたあとの手。

植西さんに「やさしい人の手についた藍はなかなか取れないよ~。」

「3日間は取れないよ!」

と言われ驚きましたが、当日中にごしごし洗って落ちました。

どうやら植西さんの冗談だったようです(^_^;)

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藍染の世界はいかがでしょうか?

知れば知るほど引き込まれる世界だと思います。

店頭に立っているだけではわからない、

お洋服が作られる背景を知れば知るほど、愛着が湧いてきます。

次回ブログでは、マツオが藍染をもうちょっと深堀します。

お楽しみに♪

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萌蘖/hougetsu

@シサムコウボウ裏寺通り店 ギャラリースペース

9/1(土)~9/13(木)

※最終日のみ 18:00まで

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【在廊日】

9/1(土)

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京都・裏寺通り店 ヨシダ

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