震災から16年ですね。

それだけ月日が経過したのか・・・、と思ったり、まだ、この前の事にも思えます。

いつも震災で思い出すのは、学校の女の子の事。

 

私は中学生で、住んでいる奈良には被害がなかったのですが、奈良も今まで経験した事がない揺れと、日々のニュースと、

遊びに行っていた神戸の街の変わりように、どっしりとした重いような、恐ろしいような不安な気持ちになっていました。

1ヶ月後に被災した神戸の生徒さんが、私の中学校に来る事になっていました。

 

「きっと、知らない人ばかりに囲まれて、知らない土地で、なれない環境で、不安だらけなんだろうな。

せめて私は、ちゃんとはずかしがらずにしゃべろう!」

そう思っていたのに、みんなもしゃべらないし、前に出る事ができず、もじもじ・・・・。

クラス一番の気さくな子はいつもどおり、どんどん話しかけていてました。

それをみては、自分のダメさが恥ずかしくて・・・、でも踏み出せない・・・。

 

結局、その後も勇気が出せないまま、その子は転校してしまい、それっきり。

 

いつもその事を思い出しては、心がズキンとします。

 

縁があって神戸の街で働いていている事に感謝して、少しでも役に立つように、がんばるぞ!!

あの頃の私の、できなかった事を思い出しながら・・・。

 

神戸岡本店 ナカノ