



2021年から取り組んでいる、世界のみんながしあわせになるコーヒープロジェクトのレポート動画が公開となりました。
クラウドファンディング「世界のみんながしあわせになるコーヒー/ Coffee that brings happiness to everyone in the world」Report Vol.2
応援していただいた皆さま、ありがとうございました!
ㅤ
だんだん私たちの知っている姿に変わるコーヒーと、嬉しそうな農家さんたちの表情が清々しくもあり、幸せな気持ちになる6分間ほどの動画です。
ぜひ、コーヒー片手にご覧ください。
コーヒーの里や、クラウドファンディングについて詳しくはこちらのコラムをぜひお読みください
声:音読さん
~ シサムの天然繊維へのこだわり ~
シサム工房は、「化学繊維でなく、天然繊維を、」という強いこだわりを持って
コットンのオーガニックコットンの取扱いを、大幅に増やしています
みなさんは、化学繊維の服はお持ちですか?
軽くて、伸びが良く、安くて、すぐ乾く
化学繊維は、服の素材として膨大な量が使われています
現在、実に、世界の服の7割です!
一方、シサムの服は、コットンがメイン
「化学繊維はシサム工房のお店では取り扱わない 」
と決めて、創業から23年間やってきました
化学繊維が 石油からできていて サステナブルでないこと
土に 還らないこと
洗濯のたびに出る マイクロプラスチックのこと、、などなど
勉強を進めれば進めるほど、化学繊維でなく、天然繊維を広めることの、意義と 誇りを強く感じていました
付いてきてくださったお客様のおかげで 事業も少しずつ大きくなってきています
~ しかし それだけれでは不十分でした ~
しかし それだけでは 不十分と気づくことになります
アジアのフェアトレードパートナーと お洋服を一緒に生産し
現地のことを知れば知るほど
Farm to Fashion
つまり コットン畑からお洋服まで より責任のあるものにしたい
と思うようになったのです
オーガニックコットンの収穫
お洋服を縫う女性たちの貧困解決になるフェアトレードだけでなく
もう一歩進んで 原料のコットンを育てる農家や大地にまで 「つくる責任」を果たしたい
と思うようになりました
農薬を素手で散布する一般的なインドのコットン農家の様子(Purdue University HPより)
コットンの農地で 大地が農薬で汚されていること 種が巨大多国籍企業に牛耳られていることなど 勉強をしていく中で わかってきたのです
縫う人に 少数民族や シングルマザー スラムの住民などを最優先にしていくことは これからも変わらず続けていきます
ただ 「縫う人の幸せ」にだけフォーカスしていては 「つくる責任」は十分に果たせていない と思いました
オーガニックコットンの原料の調達は大変だし 価格も一般のコットンより高めですが
より地球と人を優先した商品を作っていきたい
そんな思いでオーガニックコットンの取り扱いを増やしていっています
~ シサム OC増量プラン 具体的なあゆみ① まずは ~
まず オーガニックコットンを専門に扱うフェアトレード&オーガニック認証工場との取引を開始したのが2014年
Sisam Organic という名前をつけ オーガニックコットン100%のニットシリーズを立ち上げました
これは 比較的スムーズに事業が進み 人気のシリーズとして成長しています
~ シサム OC増量プラン 具体的なあゆみ② 高いハードル ~
問題は それまで ふつうのコットンを使って生産を一緒にしてきた小さなフェアトレードNGOの原料調達を オーガニックコットンへ切り替える道
その道には ◎コットンの調達ルート開拓 ◎価格の壁 ◎オーガニック国際認証取得 などなど
高いハードルがたくさんあったのです
~ シサム OC増量プラン 具体的なあゆみ③ オーガニックコットンの理想と現実 ~
少しデータを使ってお話しましょう
実は 全地球上で育てられているコットンのうち オーガニックコットンの栽培量は たったの1.4%です
2022年10月最新のレポートで やっと1%の大台を超えて 1.4%になりました
前年の2021年で 0.95%
とにかく 長年ずっっっと 1%の大台を越えられない年月が続いていました
大企業は 畑をまるごと契約するなど スムーズに原料の調達を行う資本があります
しかし シサム工房のパートナーたちは ミシンが5台しかないなど 本当に小規模の小さな小さなフェアトレードグループです
日本のシサム工房も 資本金 500万円の小さな会社です
そもそも世の中に1%しかないオーガニックコットンは値段も高く 取扱い業者も少ないため 調達が大変でした
世界でのオーガニックブームと 中国の綿畑での人権侵害嫌疑もあり インドのオーガニックコットンは取り合いの様相まで見せています
ちょっぴりしか買わ(え)ないシサムの原料調達はどうしてもコスト高になります
そんな中 現地のフェアトレードNGOのスタッフが原料確保に手を尽くしてくれ
徐々にオーガニックコットンへの切り替えが進められています
~ シサムのオーガニックコットン比率 ご報告 ~
こうした経緯で シサム工房では オーガニックコットンの比率をどんどん上げて行っています
輸入している洋服の商品数で表にすると こうなります
1年間で ほぼ倍増のペースです!
~ シサムのオーガニックコットンの「バリュー」とは ~
この流れをさらに進めるために大切なのは シサムのオーガニックコットンの「バリュー」(価値)だと思っています
では その「バリュー」はなにか
農薬で傷んでいないので 柔らかい??
そんな声も聞こえます
でも 実は オーガニックコットンは お店に並んでいるときに 見た目や 匂いや 手触りが オーガニックでないものと
特に変わりません
そう 特に変わらないのです
sisam organic シリーズは とろけるように柔らかい とお褒めいただくことが多いのですが
実は それは 農薬の有無でなく(!) 原綿の繊維の長さや細さという「品種」によるところと
染め方 糸に撚る工程 編みの工程での 「技術的工夫」 によるところが大きいのです
シサムでは 特に染めの工程で ふんわり柔らかくなる最上級の技術を採用しています
貴重なオーガニックコットンですから 柔らかく最高の着心地に仕上げたい一心です
では 改めてオーガニックコットンの「バリュー」はなんなのか?
ここから お洋服を語るときに 忘れてはいけないお話をします
みなさんは 今 服を着ていますか?
きっと着ておられると思います
その服は、ご自身で原料を育てて、織ったり縫ったりして作ったものですか?
きっと 自分でない だれかが作ってくれたものを着ておられる方が大半だと思います
世界とグローバルにつながっている現代
今 日本の衣類の 実に98%が 海外からやってきています
日本繊維輸入組合「日本のアパレル市場と輸入品概況2022」よりシサム工房作成
つまり 今日 日本で着られているお洋服は ほとんど海外のだれかが作っています
そんな中 SDGsの「つかう責任」はどう果たしたらいいのでしょう
外国の土地や水を大量に使って 綿を育て 自分でないだれかに服を作ってもらっている私たちの
「つかう責任」を対する 一つの答えが
オーガニックコットン かつ フェアトレードの商品だと考えています
育てる人 作る人 そして 地球を大切にしてできた 服を着ること
それこそが 大切なバリューであり みなさんの心をほっと温かくできると思っています
シサムの扱う物の量は 大海の一滴かもしれません
しかし これからもお客様の共感という力を借りることができれば 大きな伸びしろがある!! と思っています
これからも社員一同 オーガニックコットン&フェアトレードの商品を
そのバリューとともに お客様にしっかりと届けられるよう 少しずつでも取り扱いを増やしていきたいと思っています
たくさんの方に ますます増えるシサムのオーガニックコットン製品を
楽しんでいただけるよう
日々 全部署のスタッフで努力を続けてまいります
ぜひ 応援よろしくお願いいたします
シサム工房
人見とも子 2022年10月
~~~~~~~~~~~~~~~
ここからは 少し 込み入った話になります オーガニック認証について 深く知りたい方は読み進めてください
~ さらに 国際認証に思うこと ~
みなさん ご存じですか?
実は 日本の法律では 食品でないコットンについては
「国際認証など第三者機関の認証を受けなくても 『オーガニック』と商品に書いて良い」ことになっています
ちまたにも 自称オーガニックコットン製品 がたくさん出てきました
よく見ると あれ? 数%混ぜているだけで あたかも100%のように大きくオーガニックと謳っちゃうんだ と思うものに出会うことも正直あります
グリーンウォッシュが広がらないといいな と 心配になります
シサムだって お客様に心配されないようにしないと という反面教師にしたいです
そこで シサムでは 今 OCSという国際認証に注目しています
OCSは 原料から最終製品までの履歴を追跡し その商品がオーガニック繊維製品であることを証明するマークで
正式名称を オーガニック コンテント スタンダード と言います
シサムの商品にも どんどんこの国際認証コットンを使用する商品を増やしています。
そして ここからが 少し込み入ります
実は 原料に オーガニックコットンを100%使っていても 私たちのフェアトレードの生産者パートナーによっては
国際認証を取れるところと 取れないところ がありました
OCS認証には 様々な複雑なルールがあって それをクリアするには 資金力と組織力がいることが 調べるほどにわかってきました
説明をします
認証では オーガニックの「真正性」を担保するために 「トレーサビリティ」が肝になります
つまり 「店頭からFarm(農地)まで遡れるか」 が大切になります
例えば コットンを 染め屋さんから 織り職人さんの工房に 移動させるとき
「たしかに ここからここに 何キログラム移動した」という証明書を切らなければなりません
また 証明書の発行には 当然 パソコンを使った事務手続きが必要ですし 1回につき 15$ほどお金を払う必要があります
さらに 工房ごとに IN とOUTのつじつまの合った帳簿の保管を求められ
それは どんなに小さな生産者でも例外がありません
例えば インドの片田舎の村にいる 教育を受けたことのない2,3人のおばあちゃんたちのグループであっても お目こぼしはありません
相当額の年会費も 原料が通過する一つひとつの工房が 個別に払う必要がありました
これが ハードルが高かった
実に高かった
つまり 「認証のせい」で フェアトレード生産者の収入が減る事態も予想されたのです
フェアトレードで貧困から抜け出そうとしている小さな生産者たちに付いてきてもらうには
認証コストのために生産者が手にするお金が目減りする分 また 帳簿管理の手間が増える分
「注文が増える」「収入も増える」というメリットがしっかりある必要がありました
今回 星のように点在するあまりにも小さな手仕事の工房をサポートしているSashaというNGOからは
「認証マークを付けるのは とてもとても無理だ 」と回答されてしまいました
シサムでは こうしたNGOの商品は コットン糸の買い付けの時のオーガニック証明書の確認だけで十分とし
商品にOCS認証マークが付けられなくとも フェアトレード生産者に仕事を提供するミッションの方を優先すべきと判断しました
そんなNGOの商品には シサムオリジナルの「自称オーガニックコットンマーク」が付いています
揶揄ではありません
考え抜いてのベストアンサーとしての マークです
ぜひ お店でこのマークも 探してみてください
背景の事情を包まずお話ししましたら こんなに長くなってしまいました
シサムの辿っている紆余曲折を お話しました
さて
シサム工房では 本当にいろいろな規模の いろいろな社会課題に取り組むフェアトレードNGOとお付き合いしています
認証関連の手続きをやりこなす人材と規模を持つNGOもあれば
先ほどの例のように 生産者グループの 単位が小さすぎて対応できないNGOもありました
認証は 排除の力も持っていることを知った一件でした
その怖さも十分わかったうえで それぞれの生産者にとっての「ベストアンサー」を探りながら オーガニックコットンの拡大の歩みを進めていきたいと思っています
ぜひ 応援いただければ心から嬉しく思います
シサムのフェアトレード生産者パートナー
~ こぼれ話 ~
シサムのフェアトレード商品を継続して買ってくださっていた世界的に有名な とある環境団体様から
「今後はオーガニック国際認証のある商品しか買わないことになりました」と通告されました
先述のパートナーが対象商品の生産者だったので 必死で認証取得に走り回りましたが 結果は 上の通りです
「認証」は オーガニック性を証明するための よく工夫された知恵です
ですが こうして フェアトレードで大切にしたかった小さな生産者こそ 費用や規模や教育レベルなどが壁となり
取りこぼされることがある ということを 環境団体様にもありのままにお伝えしました
先方からは 「我々もそこに課題を感じています」 とご理解のある回答いただき フェアトレードの 「板挟み感」 を共有できたことを思い出します
長くなりました
最後までお読みいただきありがとうございました
一筋縄ではいかない オーガニックコットンとフェアトレードのお話でした
これからも フェアトレード的バランス感覚を 考え続けていきたいと思います
人見とも子
#つくる責任 #つかう責任
↑さよなら、CGNジプニー。昨年2月の乾燥資材運搬のときのスナップ。
↑ちょうど1年前の愛車ジプニーの最後のトリップでも、道中で致命的な故障。
かなりポンコツでした。おつかれさま!
↑ノマドゆえ、インターンさんに助けられての出店で、ローカルコーヒーのプロモーションをバギオ市でも継続中。
↑倉庫が見つかる前までは、コワーキング内の事務所が、コーヒー豆の仮置き場でした。
↑この教会の地下が一室を、神父様に提供いただきました。
コーヒーの生産地でも、世界フェアトレード連盟(WFTO)の監査が行われました!
コロナで延期に次ぐ延期だったのですが、
山岳民族の農家さんとともに美味しいコーヒー豆を届けてくれている環境NGO
「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)」に、WFTOの監査人がやっと行くことができました。
監査と聞くと、緊張感あふれる現場を想像してしまいますが、生産者のリアルに寄り添う大切な時間です。
バックグラウンドが国や地域によってさまざまな中で、フェアトレードの基準を設け、評価していく行程は、本当に大変なこと。ㅤ
詳細はぜひ、SISAM COFFEEだよりの22年3月号をご覧ください。
シサム工房では、本日、コーヒー農家さんを応援するクラウドファンディングを立ち上げました。
.
.
フィリピンのパートナーCGN*と協力し、
農家にコーヒーの加工機材を贈るため、
「世界のみんながしあわせになるコーヒー」と
名付けたクラウドファンディングを、始めます!
コーヒーは年に1度、赤い実を結びます。
一粒ずつ摘み取り、皮をむき、発酵させ、乾燥させ、硬い殻をむき、
一粒ずつ手で悪い豆を取り除き、
初めて輸出できる生豆となります。
.
その長い長い加工プロセスをきちんとしないと、
おいしいコーヒーにはなりません。
.
海外の大規模コーヒー産地では、赤い実のままで、大きな工場に持って行き、
一気に機械で加工しています。
.
しかし、シサムコーヒーを作ってくれている
.
山に住む小さなコーヒー農家の多くは、
必要な機材をまったく持っておらず、、、
.
なんと! 臼と杵という、お米用の道具を使って
皮むきや殻むきを行っています。
.
100%腕力です。
.
映像はこちらから➡ Coffee Pounding
.
このところようやく、コーヒーの実る量が増えてきました。
.
でも、あまりにこの臼と杵による作業が果てしなく大変なため、
やり切れないとコーヒー自体をあきらめる人も出てきています。
.
森をばっさり拓いて、ニンジンなどの短期収入作物に乗り換える人が続出しています。
.
森を守りつつ育てられるコーヒーの有用性は分かっていても、
フィリピン政府のサポートも、ここまで山奥のコーヒー農家には届いていません。
.
農家さんと一緒に、斜面に這いつくばるように植林をし、
少しずつ実ったコーヒーを買い取っては、家計をサポートしてきた
CGNの15年間の努力の積み重ねが、
このままでは無駄になってしまう……。
.
そこで!村の背中をぐっと押すために、
このプロジェクトで目指すこと
.
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ベンゲット州のコーヒー農家団体を対象に、赤い皮や殻の除去、乾燥に必要な手動の機材を支給します。
.
目標金額は9月までのフェーズ1で130万円、フェーズ2で135万円の合計265万円です!
.
みなさまのサポートをどうぞよろしくお願いいたします。
.
サポートの方法 4案
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
① サイトに飛んで、寄付をしていただく ➡ 社会課題に取り組むSPINさんのサイトにお世話になります。 50円から支援できます。
② こちらのFacebook記事に「コメント」をひとこと書く
③ 一言とともに、その記事を「シェア」する
④ シサムコーヒーを飲む ➡ 100g売れるたびに、20円を寄付に回します!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
②について➡ Facebook記事の下に直接、
短くてもいいので「コメント」を書き込んでください!
がんばってください^^。だけでも嬉しく思います。
③について ➡ これも短くてもいいので、「一言」とともに「シェア」ください!
.
★「コメント」や「シェア」は、SNSのアルゴリズムの兼ね合いで
ネット上で注目されるために、大きなサポートになります!
.
どうぞ、よろしくお願いいたします。
.
^^^^^^^^^^^^^^
★プロジェクト「世界のみんながしあわせになるコーヒー」紹介ページ&寄付できるサイト
★プレスリリース https://bit.ly/2UKYVCi
ご取材お待ちしております。info@sisam.jp
^^^^^^^^^^^^^^
まず3か月、今年の収穫の加工に間に合うよう、スタート致します!
どうぞ、みなさまのあたたかいサポートをぜひともお願いいたします!
シサム工房
コーヒークラファンチーム
人見とも子
.
*<CGN=コーディリエラ・グリーン・ネットワークについて>
CGNは2005年から、フィリピン・ルソン島北部山岳地方で、森林破壊を防ぐためのアグロフォレストリー(森林農法)事業を継続しています。先住民族のコミュニティに、コーヒーの苗木と、一緒に植えるシェイドツリーの苗木を配布し、植え方、育て方、収穫の仕方を指導してきました。今までに植えたコーヒーノキは16万本(シェイドツリーを足すと100万本!)にもなります。収穫し生豆の状態に加工したコーヒーを、2013年から、シサム工房に輸出してくれています。
WFTO(World Fair Trade Organization「世界フェアトレード連盟」)は、
世界中のフェアトレード組織が集う国際的なネットワークです。
おもえば2020年の秋からはじまった長い道のり。
WFTOオランダ本部との膨大なレポートのやりとり。
監査人による、連日のオンライン監査や、社内スタッフへの個別インタビュー。
正直、終わりの見えない課題の波に心が折れそうになることもありました。
ですが、世界が困難にある時代だからこそ
「フェアトレードを続けていく」決意を、今回の挑戦に込めてまいりました。
私たちのように京都の片隅にいる小さな会社にとって、
この一歩を踏み出せたことは、大きな大きな意味があります。
フェアトレードの国際的なネットワークに入ったことで、
世界規模のフェアトレード情報も、交流の幅も広がっていきます。
それを、日本の社会に還元していく役割も、大切に果たして行きます。
そして、生産者へのサポートをより充実させていく覚悟と責任を担いながら、
時代の大きなうねりに負けず、ともに力強く生きてまいります。
改めまして、みなさま、
いつも応援いただき、本当にありがとうございます。
より責任のある立場へと踏み出したシサム工房に
一層の期待を寄せていただきますとともに、
さらなるご指導と応援をいただけましたら幸いです。
シサム工房 副代表
人見とも子
より詳しい記事はこちら
フィリピン北部の山岳地帯で、
ひとつひとつ手作業で摘み取られたコーヒーチェリー。
ここから品質の決め手となる「精製」をおこなうのですが、
この果肉を除去する機材(パルパー)が不足しています。
いまだに小さな農家は「臼と杵」を使い、果肉を除去していっているそうです。
重労働な上に手作業では追い付かず、労力にも見合わず
中には大切に大切に育ててきたコーヒー収穫を諦めてしまう農家も。
そして今、そこに追い打ちをかけるようにパンデミックの深刻な影響も出てきています。
フィリピン山岳地帯で生きる人々が懸命に続けてきたコーヒー栽培を
終わらせないために、sisamは一つの目標を立てました。
「パルパー(果肉除去機)を、農家の人々に届ける」
SISAM COFFEEの売上の一部を、パルパー購入の資金として、使わせていただきます。
そのために、3か月で700kgの販売を目指します。
100gの販売につき、20円を購入の資金に。
これは現地にパルパーを3台届けることのできる目標になります!
さらに、寄付付き商品の販売や実店舗での募金もはじめます。
美味しい時間と交換に、生産者にエールを送るプロジェクト。
大きな大きな数字ですが、皆さんが選んでくださる美味しい一杯が、
コーヒーづくりの未来を変える一つの力になります。
この機会にぜひ、SISAM COFFEEの美味しい時間を
日常にとりいれていただけましたら幸いです。
コーヒーのお買い物ページは >こちらから<
お中元セットは >こちらから<
インドでコロナの感染が、爆発しています。
1日の感染者数が10万人、20万人、30万人と、みるみるうちに増えていきました。
急遽、インドのパートナーに詳しい聞き取りをするため、電話を掛けました。
電話で伝わってくる、現場の生々しいひっ迫感。
下記に、まとめましたので、よろしければご一読ください。
インドレポート①
刺繍のお洋服を作ってくれているカラティマクの今は >こちら
インドレポート②
シルクショールを作ってくれているハンセン病患者のグループの今は >こちら
感染爆発を受けて、現在、いずれも生産を今お休みしています。
さらに、
シサムコーヒーの里、フィリピンでも感染拡大が止まりません。
医療体制は限界を越え、自宅や病院の前のテントで亡くなる方が続出しています。
シサム工房がWFTO(世界フェアトレード連盟)に正式加盟するために、インドもフィリピンも現地監査を予定していた地域です。
監査は延期、延期になっておりますが、安全第一で、今はひたすら平穏な日々を待ち忍ぶ毎日です。
すでに届いている商品を、一つでも多く販売することで、次の仕入れがしっかりとできるように、シサムも半数の直営店舗を休業している状態ですが、工夫を重ねたいと思います。
みなさまのお買いものが、フェアトレードを途絶えさせない唯一の希望となっています。
ぜひ、オンラインストアも覗いていただければ幸いです。
シサム工房
いつもは、ヤカンで麦茶のように煮出して飲んでいるコーヒー農家さんに、日本の淹れ方でドリップし、テイスティングしていただいている様子
消費者の言う「おいしい」を知ってもらうのに、地道で大切な活動です。
2021年がスタートましたね。
シサムと一緒にものづくりをしているフェアトレードパートナーからのメッセージをご紹介します。
笑顔溢れる写真と、新年に向けての前向きなメッセージが添えられていました。
メッセージを読み終えると、心があったかくなるような、
そしてなんだか背筋が伸びるようなそんな気持ちになりました。
■Creative Handicrafts (INDIA)
“クリエイティブハンディクラフトよりご挨拶。
ありがとうございます、そして皆様安全で!”
オフィスの1階にあるショップの前より
左から、生産統括のオパールさん、シサムとのやり取りをしてくれているフィアルさん、
中央の4人はショップスタッフ、一番右は、パタンナーのガンガーさん
■MAHAGUTHI (NEPAL)
”2021年よい休日と年越しを!
この新しい年が楽しく希望に満ちた一年でありますよう!
良い時間をお過ごしください”
心を込めて
Sunil Chitrakar,
マハグチのスタッフと、右端は代表のスニルさん
■KALATMAK (INDIA)
”2021年 新年あけましておめでとうございます。
カラティマクファミリーより、
すべてのシサムとその仲間に今年の繁栄、健康、安全祈願を送ります。”
FROM KALATMAK FAMILY,LUCKNOW
前列左から、イクラさん、ネハさん、アフサナさん(商品の仕上げや梱包作業担当)
シャムソンニシャさん(刺繍の名手)
メタブさん(商品の仕上げや梱包作業担当)
イラムさん(シサムとのやりとりすべてを担当)
後ろの男性陣は全員縫製担当。
左から、アヌーさん、とってもお茶目なアショックさん、超熟練のラフィークさん
あたたかな手書きのメッセージを書いて撮影してくれました。
■Sana Hastakala (NEPAL)
”サナ・ハスタカラ一同、シサムとその仲間皆様の新たな幸せな一年をお祈りします!!”
上段の左端の方に見覚えのある方いませんか?
商品タグに登場しているレヌーさん。
そのお隣は、モヒニさん。二人とも、編み物の達人です。
下段左から、ウパマさん、バビタさん、アニシャさん。
他スタッフは皆さん、縫製や裁断担当の方です。
それぞれに自分の担当商品を持って撮影してくれました!
■Rajlakshmi (INDIA)
Sisam Oraganicを作ってくれているラージュラクシュミのスタッフ。
去年できたばかりの新工場で撮った写真を添えて。
新しい工場、とっても綺麗です!!!
■Sasha (INDIA)
“友へ
今年は想像もつかないことが起こってしまい、
私たちは希望を失いかけていました。
しかしこれで終わってしまってはなりません。
これを新たなるステップと考えようではありませんか。
これから私たちは一歩ずつ歩みを進めていきます。
勇気を結集し、パートナーやネットワークの力を借り、コミュニティを形成し、
そして私たちが懸命に活動することにより、この星の未来を変えることができます。
そしてよりフェアで健全でたくましく、
平等な未来を私たちの次の世代にために切り開くことができるのです。”
木のお皿やカトラリー、ブロックプリントの雑貨や手織りショールを作ってくれているSashaチーム。
勇気づけられるメッセージをくれました!
■Mitra Bali (INDONESIA)
”あなたと家族、そして仲間の安全と健康を祈っています!
皆様の継続的な支援にミトラバリの生産者とスタッフを代表してお礼を申し上げます。”
PT. Mitra Bali Fair Trade
心あたたまるメッセージを胸に、
今年もフェアトレードパートナーたちとともに奮闘し、駆け抜けていきます!
今年もシサムと仲間たちをどうぞよろしくお願いします。
フェアトレードを心に留めていただきありがとうございます。
シサム工房のフェアトレードパートナーたちは、アジア各国にいます。
特にインドは、感染者数が世界2位・900万人と膨大な数になっています。
3月より、シサム工房の生産者たちは、ロックダウンにより、生産も日々の暮らしも厳しく制限されました。
3月から夏にかけての全パートナーの状況は、こちらにまとめてございます。 長いレポートですが、ぜひご一読ください。
各地、生産がストップし、空港も閉鎖。シサムへの秋冬のお洋服の入荷が遅れに遅れました。
しかし、生産者たちの必死の努力の末、なんとか、入荷をようやく終えようとしているところです。
本来7月に入荷を予定していた商品が、9月にぼちぼち、10月ぽろぽろ、モノによっては11月なってから届くとは。。
季節感が大切なアパレル業で、重大事件となりました。
生産者の住む町や村にも、コロナがじわじわと近づいてきています。
シサム工房の生産者の中にも、本人や家族が罹患した人がちらほら出てきています。
感染した生産者は、適切な治療や隔離を経て、順調に回復していますが、本人と家族、そして職場で動揺が起こりました。
そしてとうとう、生産者自身の訃報も届いてしまいました。ネパールはSana Hastakala の金物職人さんで、何十年も家族同然でSanaと一緒に歩んできた方でした。私たちも親しみを持ってお付合いしていた方のまさかの訃報は、ショックで、言い現わせないほど落ち込んでいます。心からのお悔やみを申し上げたいと思います。
丁寧な手編みのニット製品が人気のサナハスタカラ。感染対策をしながらのニット検品の様子です。町は閑古鳥が鳴き、工房の1階にあるお店も、開けたり閉めたりの繰り返しです。最近、オフィスの主要スタッフも、何名も感染してしまいましたが、順調に回復し職場に徐々に復帰しています。
素朴なコットンのお洋服を作っているネパールのマハグチ。密を避けるため、家でできる仕事は在宅で。限られた人数で出勤し、できる仕事はなんでもカバーしあっています。オフィスの家賃を節約するため、街中のオフィス機能を郊外の縫製工房に段階的に引っ越し中です。家でできる仕事を増やすため、寄付付きマスクを、さらに1000枚追加発注しました。在宅の生産者のほか、工房に出勤してくる耳の不自由な女性たちが専門で担当して縫ってくれています。
代表スニルさんからの、波乱万丈、コロナ禍中の現場から届いたお手紙「スニルさんからの手紙」も合わせてご覧ください。
インドの港町にある巨大スラムで縫製製品を作り続けているクリエイティブハンディクラフト。4か月の生産停止中も、内部留保を切り崩したり、シサムやほかのバイヤーからの寄付を使って、生産者やスタッフに給料を支払い続けました。このところ政府による出勤人数制限が緩んできて、スラムに住む女性メンバーがミシンに向かい始めています。素材の手配も、輸出の手配も、今までになかった新しい制約がたくさんあり、一連の業務すべてが大変な苦労の上でなんとか進められています。
美しい手刺繍が得意なカラティマク。来年の春夏の刺繍のお洋服の生産が、新しい生活様式の中で進んでいます。フェアトレードマスクも、あと2700枚作ってくれています。先に届いた2300枚も順調に日本で売れています。チカン刺繍をワンポイントで入れることで、女性の臨時収入になっています。お祭りやお祝い事がほとんど開かれない中、ギフトに人気だったチカン刺繍製品が、今インド国内で全く売れていません。25万人従事していると言われるチカン刺繍の伝統産業全体が危機に瀕してます。そんな中、シサムの寄付付きフェアトレードマスクが、緊急スポット注文となって、小さいながらカラティマクに集まる女性たちの生計を支えています。1枚のマスクにつき、150円を生産者に寄付します。刺繍のお洋服も発注量を減らすことなくオーダーを掛け、目下生産の真っ最中です。無事、日本に届きますように!
美しいショールや雑貨を届けてくれているサシャ。サシャのCEOであり、WFTO=国際フェアトレード連盟の会長でもある知性と美の権化、Roopaさん。「よりフェアな世の中に立て直そう!」Build Back Fairer と世界に呼びかけています。
多くの女性生産者を抱えるサシャ。コロナは女性への影響が特に色濃かったと分析しています。行き詰った経済、ステイホームで急増した家の仕事、さらに職を失って出稼ぎから帰ってきた男性たちの急増が、DVの増加につながっており、ストレスはピークを迎えていると言います。シングルマザーや障害を抱える生産者に向け、食料や衛生用品の配布しました。
サシャでは、2名の感染者が出ましたが、現在復帰しています。地域の感染はある程度コントロールされてはいますが、生産者の仕事量も受注も減っている状況です。
追い打ちをかけるように襲来した5月の台風の後、被災した8つの工房の修繕や、生産者70名に生活物資の提供を行いました。
このお二人にスポットを当てた記事も、ぜひご一読ください。)
美しいシルクショールを手織りしているハンセン病患者やその家族のサポートグループMESH。ステイホームが長引き、コロナ患者も複数出て、さらに、大雨でひどい洪水が起きるという苦しい状況です。洪水で自給用の畑は浸水し、敷地に閉じ込められた生産者たちは、織物工房内に残っていた糸を全て布に織り上げて、当てもないまま糸を使ってしまいました。手を動かしていないといられなかったと言います。今後在庫が一枚でも売れていくことが願いです。シサムにも、もうすぐ新商品が到着します。(コロナで空の便も混乱していて、手違いでひと箱アメリカに誤配され、ただ今取り返す手続きの真っ最中です。)
MESHのショールと、現地の紹介をしたコラムをUPしました。ぜひ、そちらもご覧ください。
鉄や木の雑貨を作っているノアズアーク。以前から海外からの注文が減っていたところへのコロナ禍で、経営的に厳しい状態です。ノアズアークのある北インドモラダバードでは、3か月の完全ロックダウンの後は、30%の人数でしか工場を開く許可が下りず、9月からようやく感染対策が採れている工場から徐々に100%出勤が許可されていっています。みなが工場に出て来れるよう、様々な感染対策を採りながら仕事を再開しています。
感染対策の一例は、①赤外線での検温は日に2度行い、記録をつける。②接触追跡ができるように行動記録を維持。③敷地に入ってくる入荷品は全て毎日消毒。④マスク、手袋、フェイスシールドといった個人用防具用品(PPE)を提供。
代表のサミュエルさんからシサム工房に届いた手紙をご紹介します。
「ノアズアークでは、ロックダウン中に誰一人解雇することはなく、給料も満額で支払い続けました。また、他で解雇された何人かの職人を新たに雇い入れられたことを誇りに思います。
ノアズアークの使命は「低所得の職人が貧困のサイクルを断ち切る力を与えること」。これからも”People First”=”何を置いても人を第一に大切に”、とぶれずに行動していきます。
この苦境の中でも、注文を掛け続けることでサポートしてくださるみなさんに心から感謝します。」
ノアズアークの商品は、こちらからご覧ください。
かご雑貨を作ってくれているDEWのあるバングラデシュでもロックダウンが長引き、ローカルマーケットでの販売も、輸出も低迷しています。販売を途切らせないため、ネット販売を始めようと、目下作業を進めています。
シサム工房からの緊急寄付10万円と他からの寄付を使って、以下のことができたと報告がきました。
①オーガニックコットンのマスクを生産者に配布。②感染したオフィススタッフの救援 ③簡易手洗いタンクと石けんの配布 ④村や家の消毒 ⑤手洗いの講習 ⑥オフィス家賃の1か月分の支払い ⑦検品担当スタッフの2か月分の給与の支払い ⑧オンラインストアの開設準備
DEWの商品は、こちらからご覧ください。
SISAM COFFEEを届けてくれているCGNでも、3月17日からのロックダウンで大変不自由な生活に突然入りました。多少の公的支援が住民にあった最初の2か月が過ぎ、あとは自力で生き延びるしかなくなったフィリピンの人たちは、今日も生き残りをかけて必死です。普段なら、この時期、トラックで村々を巡り、コーヒー豆を農家から買い取って、最終乾燥をさせ、豆の選別をして、コンテナに詰めてシサムに出荷という作業を大急ぎでしているはずの時期。山の中の生産者たちも、町で閉じ込められたスタッフたちも、工夫と苦労を重ねて、最良の状態で豆を届けるべく奮闘してくれました。
CGN創設者の反町さんが、とても詳しいコラムを、6つのストーリーに分けて書いてくださいました。
本当に深くて、それでいてちょっとくすっと笑ってしまうような筆致のコラムです。ぜひ、一話ずつ、お楽しみいただければと思います。
SISAM COFFEEの森から 1:「コーヒーの花」
SISAM COFFEEの森から 2:「森と村の本当の豊かさ」
SISAM COFFEEの森から 3:「コーヒー豆選別のリモートワーク」
SISAM COFFEEの森から 4:「最初にコーヒーを植えたのは15年前」
SISAM COFFEEの森から 5:「ローカルコーヒー・オンラインショップ狂騒曲!」
SISAM COFFEEの森から 6:「ロックダウンから5か月。コーヒー農家さんたちの声」
今年も、たくさんの台風が現地を襲い、コンテナ船の出荷も大変でした。すったもんだありましたが、ひとまず日本に向けて、今期の豆がとうとう出航しました!
その辺りも続編のコラムで書いてくださいます。どうぞ、お楽しみにしてください。
SISAM COFFEEのお歳暮や通販はこちらから。
ランプや手編みのつづらなどを届けてくれている、20年来のシサムのパートナーCCAP。国内に点在する24の生産者グループをコロナ禍の中、必死で支え続けています。移動ができず、素材も手に入りにくい中、現地デザイナーと村々の生産者たちとが工夫して、新しい商品もひねり出し、秋冬の新商品カタログを先日リリースするなど、前に進んでいます。シサム工房を含め、各国のパートナーからの寄付を使って、医薬品の他、食料の足しになるようにと、野菜の種やひよこを配布するなど、生産者たちの生活再建のための活動も地道に行っています。
(写真:新しいカタログをなんとか完成させました。)
CCAPの商品コレクションはこちらから。
世界中の人に人気だった観光地バリで活躍していたミトラバリですが、パンデミック以後、ぱったりと観光客が島からいなくなってしまいました。もともと、お土産産業からひどい扱いをされていた職人たちの保護育成がメインの活動だったミトラバリでは、観光業が崩壊した今、その生産者たちは未曾有の不景気に見舞われています。
海外への輸出や、外からの観光客への販売が頼りだったミトラバリでは、ガレージセールと称して、地元インドネシアの人に向けてスタイリッシュな焼きもののお皿など、大量の在庫を販売してみたところ、思いのほか好評で、今、国内市場に活路を模索している最中です。国内人口が3億人いるではないか!と、今回改めて見直し、首都圏で販売してみたりと新しい可能性にチャレンジしています。
シサム工房には、リサイクルガラスやシルバーを使った美しいアクセサリーを届けてくれています。細かい職人技のアイテムを、ぜひご覧ください。
以上、シサム工房の海外フェアトレードパートナーのその後をご報告いたしました。
シサム工房でも、現地の訪問が全くできなくなり、モノづくりが難しくなってしまいました。
入荷の大幅な遅れによる、販売機会の喪失にも大きなダメージを受けています。
それでも、知恵を絞って前に進もうとし、一番脆弱な生産者を一番に思って活動している現地のパートナーたちのストーリーは、武勇伝そのもので、聞けば聞くほどこちらも頑張らねば!とエネルギーをもらっています。
また、各パートナーの逼迫した事態を受け、シサム工房より「コロナ緊急寄付」を各団体に送金しました。
別途、詳しい内訳やその使い道をお知らせいたします。
皆さまも、日々、不安や不便を感じながらも、新しい工夫ややり方で、日々を乗り切ったり、新しい楽しみを見つけたりもしておられることと思います。
いつもシサム工房やつながるフェアトレード生産者たちを支えてくださり本当にありがとうございます。
フェアトレードが元気であることが、社会をもっと思いやりに満ちたものにすることを信じて、事業を継続することに集中していきたいと思います。
ぜひ、引き続き温かいご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
シサム工房
代表
水野泰平
副代表
人見とも子
10月に挑戦しましたsisam coffee 200kg販売チャレンジ!
コロナで大変になった農家さんたちに、次の注文をしっかり出せるようにと、全社で取り組みました。
結果はなんと…
243kg達成! 生豆の販売を含むと293kg!
皆さま、本当にありがとうございました!
このチャレンジをきっかけに、フェアトレードコーヒーのこと、コーヒー農家さんのことを少しでも知っていただけたことが、何よりも嬉しいです!
引き続き今後も皆さまにsisam coffeeの魅力をお伝えしてまいります。
これからもどうぞよろしくお願いします。
みなさま、いつもフェアトレードのこと、フェアトレードの生産者のこと、心に留めてくださりありがとうございます。
現地の生産者の状況を、引き続きUPDATE情報としてお伝えして参ります。
3月のコロナ発端期から数か月の様子は、こちらに、まとめております。合わせてご一読くださいませ。
新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない状況のインド。
経済崩壊を避けるため、感染状況に合わせ、地域ごとにロックダウンを段階的に解除しつつあります。
シサム工房のパートナーたちが、どんな暮らしを送っているのか、レポートします。
◆◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆◆◆◆
今回は、コロナの渦中のお二人の女性を紹介します。
お二人とも、インド東部のフェアトレードNGO「サシャ」の生産者です。
①サンジュクタ・スワインさんと子どもたち
サンジュクタさんは、15年以上サシャの支援のもとビジネスを続け、とてもうまくいっていた女性でした。
クリエイティブでビジネスのセンスも良い彼女は、ヤシの繊維を使った製品の工場を、なんとまだ10代のころに自分の村で立ち上げ、村の20人もの女性たちに働き口を提供し続けてきました。
しかし、今回のパンデミックで、輸出の注文がぱったりと途絶え、観光客に人気があった地元の市場も閉鎖。一切の売る術を無くしました。
特に観光客の戻りは全く見通しが立たず、影響が長期化しそうです。
夫が家庭を捨て、一人で13歳と5歳の2人の子どもを育てています。
サンジュクタさんの工場で働く女性たちの多くは、彼女と同じように家庭に厳しい事情を抱えています。
インドという圧倒的に男性優位な社会の中で、女性であり、幼い子たちの母であり、家計を支える稼ぎ手である彼女たちのような人々にとって、今回の「大失業時代」に、女性たちは財政的にも精神的にも二重の負荷がのしかかっています。
②モイナ・バルさん
コルカタのミドナプルにあるサシャの縫製グループであるコーラガート経済福祉社会団体(SEWS)で働くモイナ・パルさん。
寝たきりの夫と10代の子供と暮らし、彼女の稼ぎが唯一の生活の糧となっているので、縫製の仕事の他に家でも副業をして生活費の足しにしています。
ロックダウンで工場が閉鎖し、経済活動がストップ。
サシャからの補償金は受け取っているものの、いつ収入が底をつくか分からない状況で、医療費、教育費、家賃の支払いに不安を募らせています。
彼女のように一家の大黒柱でありながら、家族の世話もこなす女性たちにとって、コロナ禍は非常に厳しい状況だと言います。
◆◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆◆◆◆
最後に
その後サシャでは、感染を広げないために「新しい日常」の生活様式を守りながら、徐々に生産を再開しています。
どうぞ、みなさま、お買い物を通してサンジュクタさんやモイナさんの生活再建を応援ください。
「シサムコウボウなんばCITY店 8周年 サンクスフェア -Circle- ≪作り手と”わ”になる店内ツアー≫」
おかげさまで、10/5(月)にシサムコウボウなんばCITY店が8周年を迎えます
8周年の感謝の気持ちを込めた、サンクスフェア中に
商品部スタッフがなんばCITY店に出張しフェアトレードの物語を聞いて頂ける「店内ツアー」を開催致します♩
作り手と”わ”になる店内ツアー
10月6日(火)11:00~11:45 (コンダクター:シサム工房オーガニックコットンニットデザイナー)(残席1)
10月6日(火)13:00~13:45 (コンダクター:シサム工房オーガニックコットンニットデザイナー)(好評につき追加枠です)
(満席)
10月7日(水)①13:00~13:45 (コンダクター:シサム工房レディース布帛デザイナー)
10月7日(水)②15:00~15:45 (コンダクター:シサム工房レディース布帛デザイナー)
10月10(土)①11:00~11:45 (コンダクター:シサム工房副代表人見とも子)(残席1)
10月10(土)②13:30~14:15 (コンダクター:シサム工房副代表人見とも子)(満席)
10月10(土)③15:45~16:30 (コンダクター:シサム工房副代表人見とも子)(好評につき追加枠です)
各回定員:4名(ご予約制) 参加費:無料
ご予約・お問い合わせ:
①お電話にて:シサムコウボウなんばCITY店 TEL06-6649-3957
②店頭にて:シサムコウボウなんばCITY店でスタッフまでお問い合わせください。
シサムのフェアトレードアイテムの、デザインのこだわりポイントやどんな風景の中、どんな生産者が手掛けているのか…
また、コロナの影響を大きく受けたフェアトレードの現場で現地NGOや、生産者がどのように道を開いてきているのか。
日々、生産者と直接やりとりをしながら、デザインを手掛けている商品部スタッフがコンダクターになり、店内を一緒に巡りながらお話させて頂くツアーです!
生産地の風景や文化、出張時のエピソードも交えつつなんばのお店に居ながらも、インドやネパールの作り手を訪ねて旅するような…
皆さまとフェアトレードの作り手が、まぁるく繋がるそんな機会になりますように♩