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お知らせ & イベント情報

◆シサムの学校無料公開!フィリピンのコーヒー生産者をお招きした「教えて!反町さん!」

を公開します。


どなたでも、無料でご覧いただけます。

Youtubeリンク➡ シサムの学校 シサムコーヒーの産地の今と未来「教えて!反町さん!編」

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フィリピンの山奥、シサムコーヒーのふる里から、反町眞理子さんがやってきた!

 

シサムコーヒーを、フィリピンから届けてくれている日本人、反町眞理子さん。

フィリピン北部の山に、累計1000万本の木と多品種作物の苗を植え、内20万本のコーヒーの苗を植えてきた反町さん。

在フィリピン20年のご経験と、苦労の数々、そして未来へのWisdomを聞かせてもらいましょう。

なんと今回は、「クイズ形式」です!

どうぞ、お楽しみください!

(前半、窓を閉め忘れて、音が少し聞きづらいです。ごめんなさい)

Point1  鳥が森の豊かさの度合いを教えてくれる。ってどういう意味?

Point2  え?!反町さんの「やめたいんです。」発言の意味は??

(こんな感じで、収録しました。ずっと楽しい現場でした)

目次から、見たいところにジャンプできます】

00:00   本編開始

01:23   フェアトレードが当たり前の社会をつくるために、一人ひとりに何ができると思いますか  ➡ 買い物の時の想像力。イマジネーションを常に心に。

02:56  CGNの現場が抱えている今の課題は何ですか? ➡ 人が欲しい!

05:14 新しいプロジェクトってなに? ➡ 野鳥の調査をします! 森にいる野鳥の種類と数を専門的に調査すると森の回復度、豊かさが分かる!コーヒーの森の環境指数を科学的に出す取り組みをします!

09:15 「これはぜひ知ってほしい!」というフィリピンの文化やあれこれはありますか? ➡ ずばり、「バヤニハン」です! バヤニハンで、コロナの厳しいロックダウンも、村は生き延びた!

13:14 反町さんの思う、CGNの魅力はなんですか? ➡ 驚きの「やめたいんです。」発言の意味は? 16:43 20年の間で、反町さんが感じる現地の変化は?➡ 環境でいうなら、この20年間で、山の人たちは、実感として気候危機を感じている。それが、大きな変化。

19:12 今まで、何本の木を植えましたか? ➡ 1000万本!!内、100万本が、アグロフォレストリーの多種多様な木の植林。さらに、そのうち、コーヒーの木は20万本! 例えば、バナナとコーヒーは相性がいいから一緒に植えます。

25:13 シサムコーヒーの栽培は、効率が悪い!?➡ 農園の木の10本に2本だけがコーヒー。 ほんの一部なんです。お値段には理由がある。斜面の農地ばかりで、何度も遭難しました。

26:57 この先、5年10年先の目標や展望は?コーヒー世界的に高騰していますね。。➡ コーヒーの2050年問題とは? 世界の人が飲んでいる飲料で、世界で2番目に多いのは、ビール?コーヒー? コーヒーが超希少品に?! 反町さんがいなくなること?

33:31 フェアトレードをしようと思ったきっかけはなんですか?➡ はげ山が広がっていく中、森を守るために、木を植えてもらおうとしたときに、お金にならない木ばかりでなく、「売れるコーヒー」も混ぜることが自然と経済の両立の希望の星になった!

37:04 23年の入荷の裏話を教えてください ➡ コーヒーブームで、コーヒー争奪戦が起こっている!!持続的なパートナーシップの真価とは?!  農家➡ CGN ➡ シサム➡ 買ってくれる人みんなが持続可能な形でつながり続けることが、肝!

42:23 最近CGNのスタッフが3人になってしまった、経緯は?➡ コロナ禍でソーシャルビジネス事業が全部やられてしまった。ゲストハウスやカフェも閉じた。

47:38 コーヒーの争奪戦って??➡ 農家の断れない事情とは。5トンの壁・人間関係の壁とは。半分半分売り戦略とは?

 

最後の最後、1分ほど、ミスで動画をなくしてしまいました! 不備が色々あり申し訳ございませんが、最後までご覧いただければ幸いです!

シサムコーヒーのお求めはこちら

◆残念なお知らせ お弁当部門が閉鎖に、、、◆

みなさん、シサムの大切な生産者たち、インド・ムンバイのクリエイティブハンディクラフトに、ミシンのお仕事の他に、お弁当部門があったことは、ご存じでしょうか?
 
もし、縫製では才能が発揮できなかった女性たちに、セカンドチャンスとして収入の道を提供していたお弁当部門「AsliFood」では、本部の一階に作られたキッチンでは、おいしくて健康的なお弁当を作り、毎日約500食、ムンバイ市内の一般企業のオフィスにデリバリーしていました。
 
そこが、なんと、この度、事業を断念してしまいました。
 
苦しかったコロナ以後、一度は、規模は縮小しながらも再開したお弁当事業だったのですが、残念ながら、ムンバイ中に勃興した他のデリバリーアプリの乱立のあおりを受けて業績不振となり、これ以上赤字は耐えられないと判断して、閉鎖となってしまいました。
 
コロナ後に、再開して頑張っていたころの写真を付けておきます。
 
働いていた女性には希望を聞いて、再就職のサポートをクリハンのソーシャルワーカーたちが行いました。ほとんどがDomestic Workといって、他の家庭の家事手伝いの職に就いたとのことです。(料理の腕が活かされました!)
 
アスリフードを取りまとめていた、スーパー優秀で人望の厚かったリーダーのラクシュミさんだけは、クリハン本部の、「雑貨・被服の国内販売部門」になんとか吸収することができ、今、国内向けのマーケティングをコーディネートしているそうです。
 
シサム工房では、パートナー団体の状況把握を定期的に行っておりますが、聞けば聞くほど、どの団体も景気の悪い話が多く、
より一層、日本での販売でしっかり下支えしたいという思いを強めています。
★この機会に、生産者紹介ページも更新しました。ぜひ、ご覧ください。
引き続き、フェアトレードを多くの方に気持ちよく生活に取り入れていただけるよう精進してまいります。
皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。
 
 
 

◆フィリピンのフェアトレード仲間の50周年を祝って!

シサムのパートナーの中でも、一番に長いお付き合いの CCAP
が50周年を迎えました!ㅤ
1999年からの長いお付き合いです。ㅤ
シサム工房に、ぜひお付き合いの感想とお祝いの言葉を!
と求められ、インタビューを受けました。
そのビデオがまとまったので、シェアします! ↓の画像をタップ
CCAP 50年の長きにわたって、フィリピンの天然素材のクラフト生産者を
よくぞよくぞ支え続けましたね。
尊敬します。
おめでとう!!!
シサム工房
人見とも子

◆スニルさんが やってきた コラム

シサムのオンラインショップに、ネパールからのゲスト・スニルさんの

来日レポートをコラムに上げました。

 

(↑ こちらの画像をクリックすると コラムに飛びます)

スニルさんの、フェアトレードにかけた人生の軌跡や、その人生観にも触れるコラムです。

ぜひご覧ください

 

おまけ

お隣の京大のカフェテリアからの帰り道。

ネパールからシサムに到着。クラッカーでお出迎え!パーン!

◆「世界のみんながしあわせになるコーヒー」レポート動画が公開となりました!

2021年から取り組んでいる、世界のみんながしあわせになるコーヒープロジェクトのレポート動画が公開となりました。

クラウドファンディング「世界のみんながしあわせになるコーヒー/ Coffee that brings happiness to everyone in the world」Report Vol.2

応援していただいた皆さま、ありがとうございました!

だんだん私たちの知っている姿に変わるコーヒーと、嬉しそうな農家さんたちの表情が清々しくもあり、幸せな気持ちになる6分間ほどの動画です。

ぜひ、コーヒー片手にご覧ください。

コーヒーの里や、クラウドファンディングについて詳しくはこちらのコラムをぜひお読みください

◆シサム工房のオーガニックコットン取扱い大増量について

声:音読さん

~ シサムの天然繊維へのこだわり ~ 

シサム工房は、「化学繊維でなく、天然繊維を、」という強いこだわりを持って

コットンのオーガニックコットンの取扱いを、大幅に増やしています 

 

みなさんは、化学繊維の服はお持ちですか?

軽くて、伸びが良く、安くて、すぐ乾く

化学繊維は、服の素材として膨大な量が使われています

現在、実に、世界の服の7割です!

 

 

一方、シサムの服は、コットンがメイン

「化学繊維はシサム工房のお店では取り扱わない 」

と決めて、創業から23年間やってきました

 

 

化学繊維が 石油からできていて サステナブルでないこと

土に 還らないこと

洗濯のたびに出る マイクロプラスチックのこと、、などなど

勉強を進めれば進めるほど、化学繊維でなく、天然繊維を広めることの、意義と 誇りを強く感じていました

付いてきてくださったお客様のおかげで 事業も少しずつ大きくなってきています

 

~ しかし それだけれでは不十分でした ~ 

 

しかし それだけでは 不十分と気づくことになります

アジアのフェアトレードパートナーと お洋服を一緒に生産し

現地のことを知れば知るほど

Farm to Fashion

つまり コットン畑からお洋服まで より責任のあるものにしたい 

と思うようになったのです

 

オーガニックコットンの収穫

 

お洋服を縫う女性たちの貧困解決になるフェアトレードだけでなく 

もう一歩進んで 原料のコットンを育てる農家や大地にまで 「つくる責任」を果たしたい 

と思うようになりました

 

農薬を素手で散布する一般的なインドのコットン農家の様子(Purdue University HPより)

 

コットンの農地で 大地が農薬で汚されていること 種が巨大多国籍企業に牛耳られていることなど 勉強をしていく中で わかってきたのです

縫う人に 少数民族や シングルマザー スラムの住民などを最優先にしていくことは これからも変わらず続けていきます

ただ 「縫う人の幸せ」にだけフォーカスしていては 「つくる責任」は十分に果たせていない と思いました

 

 

オーガニックコットンの原料の調達は大変だし 価格も一般のコットンより高めですが

より地球と人を優先した商品を作っていきたい 

そんな思いでオーガニックコットンの取り扱いを増やしていっています

 

~ シサム OC増量プラン 具体的なあゆみ① まずは   ~ 

 

まず オーガニックコットンを専門に扱うフェアトレード&オーガニック認証工場との取引を開始したのが2014年

Sisam Organic という名前をつけ オーガニックコットン100%のニットシリーズを立ち上げました 

これは 比較的スムーズに事業が進み 人気のシリーズとして成長しています

 

 

~ シサム OC増量プラン 具体的なあゆみ② 高いハードル ~

 

問題それまで ふつうのコットンを使って生産を一緒にしてきた小さなフェアトレードNGOの原料調達を オーガニックコットンへ切り替える道

その道には ◎コットンの調達ルート開拓  ◎価格の壁  ◎オーガニック国際認証取得   などなど

高いハードルがたくさんあったのです

 

 

~ シサム OC増量プラン 具体的なあゆみ③ オーガニックコットンの理想と現実 ~ 

 

少しデータを使ってお話しましょう

実は 全地球上で育てられているコットンのうち オーガニックコットンの栽培量は たったの1.4%です

2022年10月最新のレポートで やっと1%の大台を超えて 1.4%になりました

前年の2021年で 0.95%

とにかく 長年ずっっっと 1%の大台を越えられない年月が続いていました

 

 

大企業は 畑をまるごと契約するなど スムーズに原料の調達を行う資本があります

しかし シサム工房のパートナーたちは ミシンが5台しかないなど 本当に小規模の小さな小さなフェアトレードグループです

日本のシサム工房も 資本金 500万円の小さな会社です

そもそも世の中に1%しかないオーガニックコットンは値段も高く 取扱い業者も少ないため 調達が大変でした

世界でのオーガニックブームと 中国の綿畑での人権侵害嫌疑もあり インドのオーガニックコットンは取り合いの様相まで見せています

ちょっぴりしか買わ(え)ないシサムの原料調達はどうしてもコスト高になります

そんな中 現地のフェアトレードNGOのスタッフが原料確保に手を尽くしてくれ

徐々にオーガニックコットンへの切り替えが進められています

 

~ シサムのオーガニックコットン比率 ご報告 ~ 

 

こうした経緯で シサム工房では オーガニックコットンの比率をどんどん上げて行っています

輸入している洋服の商品数で表にすると こうなります

1年間で ほぼ倍増のペースです!

 

 

~ シサムのオーガニックコットンの「バリュー」とは ~ 

 

この流れをさらに進めるために大切なのは シサムのオーガニックコットンの「バリュー」(価値)だと思っています

では その「バリュー」はなにか

農薬で傷んでいないので 柔らかい??

そんな声も聞こえます

でも 実は オーガニックコットンは お店に並んでいるときに 見た目や 匂いや 手触りが オーガニックでないものと

特に変わりません 

そう  特に変わらないのです

sisam organic シリーズは とろけるように柔らかい とお褒めいただくことが多いのですが

実は それは 農薬の有無でなく(!) 原綿の繊維の長さや細さという「品種」によるところと

染め方 糸に撚る工程 編みの工程での 「技術的工夫」 によるところが大きいのです

シサムでは 特に染めの工程で ふんわり柔らかくなる最上級の技術を採用しています

貴重なオーガニックコットンですから 柔らかく最高の着心地に仕上げたい一心です

 

 

では 改めてオーガニックコットンの「バリュー」はなんなのか?

ここから お洋服を語るときに 忘れてはいけないお話をします

みなさんは 今 服を着ていますか?

きっと着ておられると思います

その服は、ご自身で原料を育てて、織ったり縫ったりして作ったものですか?

きっと 自分でない だれかが作ってくれたものを着ておられる方が大半だと思います

世界とグローバルにつながっている現代

今 日本の衣類の 実に98%が 海外からやってきています

 

日本繊維輸入組合「日本のアパレル市場と輸入品概況2022」よりシサム工房作成

 

つまり 今日 日本で着られているお洋服は ほとんど海外のだれかが作っています

 

そんな中 SDGsの「つかう責任」はどう果たしたらいいのでしょう

 

外国の土地や水を大量に使って 綿を育て 自分でないだれかに服を作ってもらっている私たちの

「つかう責任」を対する 一つの答えが

オーガニックコットン かつ フェアトレードの商品だと考えています

 

 

育てる人 作る人 そして 地球を大切にしてできた 服を着ること

それこそが 大切なバリューであり みなさんの心をほっと温かくできると思っています

シサムの扱う物の量は 大海の一滴かもしれません

しかし これからもお客様の共感という力を借りることができれば 大きな伸びしろがある!! と思っています

これからも社員一同 オーガニックコットン&フェアトレードの商品を

そのバリューとともに お客様にしっかりと届けられるよう 少しずつでも取り扱いを増やしていきたいと思っています

たくさんの方に ますます増えるシサムのオーガニックコットン製品

楽しんでいただけるよう

日々 全部署のスタッフで努力を続けてまいります

ぜひ 応援よろしくお願いいたします

 

シサム工房
人見とも子 2022年10月

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

ここからは 少し 込み入った話になります オーガニック認証について 深く知りたい方は読み進めてください

 

~ さらに  国際認証に思うこと ~

 

みなさん ご存じですか?

実は 日本の法律では 食品でないコットンについては

「国際認証など第三者機関の認証を受けなくても 『オーガニック』と商品に書いて良い」ことになっています

ちまたにも 自称オーガニックコットン製品 がたくさん出てきました

よく見ると あれ? 数%混ぜているだけで あたかも100%のように大きくオーガニックと謳っちゃうんだ と思うものに出会うことも正直あります

グリーンウォッシュが広がらないといいな と 心配になります

シサムだって お客様に心配されないようにしないと という反面教師にしたいです

 

そこで シサムでは 今 OCSという国際認証に注目しています

OCSは 原料から最終製品までの履歴を追跡し その商品がオーガニック繊維製品であることを証明するマークで

正式名称を オーガニック コンテント スタンダード と言います

 

シサムの商品にも どんどんこの国際認証コットンを使用する商品を増やしています。

 

そして ここからが 少し込み入ります

 

実は 原料に オーガニックコットンを100%使っていても 私たちのフェアトレードの生産者パートナーによっては

国際認証を取れるところと 取れないところ がありました

OCS認証には 様々な複雑なルールがあって それをクリアするには 資金力と組織力がいることが 調べるほどにわかってきました

説明をします

認証では オーガニックの「真正性」を担保するために 「トレーサビリティ」が肝になります

つまり 「店頭からFarm(農地)まで遡れるか」 が大切になります

例えば コットンを 染め屋さんから 織り職人さんの工房に 移動させるとき

「たしかに ここからここに 何キログラム移動した」という証明書を切らなければなりません

また 証明書の発行には 当然 パソコンを使った事務手続きが必要ですし 1回につき 15$ほどお金を払う必要があります

さらに 工房ごとに IN とOUTのつじつまの合った帳簿の保管を求められ

それは どんなに小さな生産者でも例外がありません

例えば インドの片田舎の村にいる 教育を受けたことのない2,3人のおばあちゃんたちのグループであっても お目こぼしはありません

相当額の年会費も 原料が通過する一つひとつの工房が 個別に払う必要がありました

これが ハードルが高かった

実に高かった

 

つまり 「認証のせい」で フェアトレード生産者の収入が減る事態も予想されたのです

 

フェアトレードで貧困から抜け出そうとしている小さな生産者たちに付いてきてもらうには

認証コストのために生産者が手にするお金が目減りする分 また 帳簿管理の手間が増える分

「注文が増える」「収入も増える」というメリットがしっかりある必要がありました

 

今回 星のように点在するあまりにも小さな手仕事の工房をサポートしているSashaというNGOからは

「認証マークを付けるのは とてもとても無理だ 」と回答されてしまいました

 

 

シサムでは こうしたNGOの商品は コットン糸の買い付けの時のオーガニック証明書の確認だけで十分とし

商品にOCS認証マークが付けられなくとも フェアトレード生産者に仕事を提供するミッションの方を優先すべきと判断しました

そんなNGOの商品には シサムオリジナルの「自称オーガニックコットンマーク」が付いています

揶揄ではありません

考え抜いてのベストアンサーとしての マークです

ぜひ お店でこのマークも 探してみてください

 

 

背景の事情を包まずお話ししましたら こんなに長くなってしまいました

シサムの辿っている紆余曲折を お話しました

さて

シサム工房では 本当にいろいろな規模の いろいろな社会課題に取り組むフェアトレードNGOとお付き合いしています

認証関連の手続きをやりこなす人材と規模を持つNGOもあれば

先ほどの例のように 生産者グループの 単位が小さすぎて対応できないNGOもありました

 

認証は 排除の力も持っていることを知った一件でした

その怖さも十分わかったうえで それぞれの生産者にとっての「ベストアンサー」を探りながら オーガニックコットンの拡大の歩みを進めていきたいと思っています

ぜひ 応援いただければ心から嬉しく思います

シサムのフェアトレード生産者パートナー

 

~ こぼれ話 ~

 

シサムのフェアトレード商品を継続して買ってくださっていた世界的に有名な とある環境団体様から

「今後はオーガニック国際認証のある商品しか買わないことになりました」と通告されました

先述のパートナーが対象商品の生産者だったので 必死で認証取得に走り回りましたが 結果は 上の通りです

「認証」は オーガニック性を証明するための よく工夫された知恵です

ですが こうして フェアトレードで大切にしたかった小さな生産者こそ 費用や規模や教育レベルなどが壁となり

取りこぼされることがある ということを 環境団体様にもありのままにお伝えしました

先方からは 「我々もそこに課題を感じています」 とご理解のある回答いただき フェアトレードの 「板挟み感」 を共有できたことを思い出します

 

長くなりました

最後までお読みいただきありがとうございました

一筋縄ではいかない オーガニックコットンとフェアトレードのお話でした

これからも フェアトレード的バランス感覚を 考え続けていきたいと思います

人見とも子

 

#つくる責任 #つかう責任

◆コーヒーの里にみなさんの寄付を届けました!フィリピンからのメッセージをぜひご覧ください◆

シサム工房では、4月に、創業23周年を記念して、創業祭中の売上げの3%をフェアトレード生産地に寄付するというキャンペーンを行いました。
同時にSNSでも「1投稿✖100円」を寄付するキャンペーンを行ったり、店舗でお世話になっている作家さんが募金くださったり、お店に来てくださったお客様が全店のレジに設置した募金箱にお気持ちを寄せてくださったりなどなど。
本当にたくさんの方から、チカラとキモチを寄せていただきました。
寄付総額は::: 311,832円 となりました! 
本当にありがとうございました!
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寄付金をお送りしたのは、SISAM COFFEEのパートナー、フィリピンのNGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)」。
そのCGNの反町さんから、メッセージをいただきました。
ー--ー-
世界各地で新型コロナウィルスの感染拡大で苦境に立たされている生産者の皆さんがいる中で、寄付先に、CGNを選んでいただき心より感謝いたします。
先日、私たちのいるバギオ市の政府は、1000近くのビジネスがコロナの影響で閉鎖したと発表しました。人口36万人都市にとっては大きな数です。
私たちもカフェやゲストハウス(そこにコーヒー倉庫やコーヒー豆の作業場、事務所もありました)を、閉鎖せざるを得ませんでした。
ノマド(遊牧民)となって、コワーキングスペースに事務所を移動。集荷やスタッフの山への移動に持っていたジプニーも手放し、必要な度にレンタカーすることにしました。最大の難関は日本に送るシサムコーヒーを納めておくコーヒー倉庫の確保でした。
フィリピンではこの22年3月からコロナが終わった感があって、規制も大幅に緩和され、街中にあふれていた空き店舗は、スタートアップの小さなビジネスによってどんどん再開されています。物件の値段もうなぎ上りです。今年のコーヒーの収穫の不作も重なって財政的に非常に厳しい中、今の私たちにはとても毎月支払える金額ではありません。
各方面に尋ねお願いし続けても、手ごろな倉庫スペースが見つからない中、とうとう救世主が現れました。隣町のカトリック教会の神父様が救いの手を伸ばしてくれたのです。
教会の物置を、毎月定額の教会への寄付と引き換えにコーヒー倉庫として使っていいといってくださったのです。広々としたパーキングスペースもあり、教会のガードマンさんもいてセキュリティもばっちりです。本当にありがたい神父様からのオファーでした。
こうして、皆様からのご寄付を、またまた教会にご寄付することで倉庫を確保でき、倉庫に必要な除湿器やパレット(中古)と呼ばれる豆を置く台を購入しました。そして、今まで置く場所がなく集荷できていなかったコーヒー豆を、急ピッチで集荷し始めています。
使途が厳しく限定されている助成金ではこういった用途にお金を使うことはできず、皆様からのご寄付であるからこそ、いま私たちが最も必要としているこうしたことに使わせていただくことができました。
皆様のご寄付は、私たちのNGOを通して300名を越えるSISAM COFFEEを生産してくれているコーヒー農家さんのサポートにつながっています。
どんなときにも、どんなに小さくても、世界の片隅で必死に日々を生きている人たちの暮らしに想像を巡らせて、誰もがしあわせになるお買い物とサポートを、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
CGN 反町眞理子
ー--ー--
以下、スナップをお楽しみください。
↑カフェを閉鎖したため、CGN&Kapi Tako Social Enterprise (CGNのコーヒーマーケティング部門)は、現在3人でフル稼働中。

↑さよなら、CGNジプニー。昨年2月の乾燥資材運搬のときのスナップ。

↑ちょうど1年前の愛車ジプニーの最後のトリップでも、道中で致命的な故障。
かなりポンコツでした。おつかれさま!

↑ノマドゆえ、インターンさんに助けられての出店で、ローカルコーヒーのプロモーションをバギオ市でも継続中。

↑倉庫が見つかる前までは、コワーキング内の事務所が、コーヒー豆の仮置き場でした。

↑この教会の地下が一室を、神父様に提供いただきました。

———————————–
みなさんのご寄付が、こうして現地にて、大きな力になっていることに胸が熱くなります。
本当に、ご協力ありがとうございました!
そして、フィリピンの現場であの手この手で、農家の生き残りにかけて奮闘してくださっているCGNのみなさん、ありがとうございます!
 
シサム工房 人見

◆Fashion Revolution Day 2022◆

WHO MADE MY CLOTHES?
わたしたちが暮らす地球と、
人への配慮を忘れないように、
私たち1人ひとりに何ができるのか想いを馳せて、
アクションを起こそうという
世界的なムーブメントが
ファッションレボリューション※です。
※ファッションレボリューション
2013年4月24日、バングラデシュの
「ラナ・プラザ」ビルが崩壊し、
そこで働いていた1100名を超える
衣料労働者が亡くなりました。
当時の労働環境や作り手の人権問題が明らかになって、
この事故をきっかけに、
人々はファッションの裏側にある世界へ
目を向け始めることに。
衣料生産の現場で働く人々の労働環境に目を向けて、
適正な賃金が払われているかを訴える、
世界規模のムーブメントが
ファッションレボリューションです。
事故のあった4月24日は、
「ファッションレボリューションデイ」とされて、
毎年、世界各地で多くの人が声をあげています。
シサム工房も、
フェアトレードファッションを販売している会社として、
ファッションレボリューションに賛同します。
「どこで、誰が、どんな風に作っているの?」
普段着ている服のうしろにあるものを想像する、
この投稿がそんな機会になったらうれしいです。
今年のファッションレボリューションウィークは
4月18日から24日までの1週間です。
みなさまも気軽に #IMadeYourClothes, #ClimateJustice #LetsDoItFair をつけて発信してみませんか?
と一緒にシサム工房は、
ファッション業界の健全化に取り組み続けます。
シサム工房
#IMadeYourClothes, #ClimateJustice #LetsDoItFair

◆「世界のみんながしあわせになるコーヒー」 寄付の使い道 ビデオレポート vol.1公開しました◆

【コーヒーの皮むき器を村に届けました!】
ㅤㅤ
寄付の使い道 ビデオレポート vol.1 【コーヒーの皮むき器を村に届けました!】→ ビデオへ
ㅤㅤ
「農家を重労働から解放!ローテク機材を贈ってフェアトレードのコーヒー作りを支えよう!」と呼びかけたクラウドファンディング
ㅤㅤ
集まった寄付が、なににどのように現地で使われているのか、現地からビデオレポートでお届けします!
ぜひ、短いビデオですので、ご覧いただけると幸いです
ㅤㅤ
※クラウドファンディングは2022年1月7日まで実施し、おかげさまで目標金額の2,650,000円を超える2,718,157円のサポートをいただきました。
開発途上国の小さなコーヒー農家の応援に共感する方であれば、どなたでも参加できます。
コーヒー生産地の現地からの情報発信や、日本でのフェアトレードコーヒーの販売関係の情報交換など、あたたかく緩やかなつながりができればと思います
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クラウドファンディングは、
●フィリピンの環境NGO コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)と
●京都発のフェアトレードカンパニー シサム工房 が
SPINというクラウドファンディングプラットフォームを使用して2021年に行い、たくさんの皆様の協力を得て、目標達成いたしました。
ㅤㅤ
————————————–
ㅤㅤ
たくさんの方のご協力ありがとうございました!
ㅤㅤ
ビデオレポートの続編も どうぞお楽しみに!

◆世界フェアトレード連盟(WFTO)の監査がありました◆

コーヒーの生産地でも、世界フェアトレード連盟(WFTO)の監査が行われました!

コロナで延期に次ぐ延期だったのですが、

山岳民族の農家さんとともに美味しいコーヒー豆を届けてくれている環境NGO

「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)」に、WFTOの監査人がやっと行くことができました。

監査と聞くと、緊張感あふれる現場を想像してしまいますが、生産者のリアルに寄り添う大切な時間です。

バックグラウンドが国や地域によってさまざまな中で、フェアトレードの基準を設け、評価していく行程は、本当に大変なこと。ㅤ

詳細はぜひ、SISAM COFFEEだよりの22年3月号をご覧ください。

◆「世界のみんながしあわせになるコーヒー」クラウドファンディング開始!◆

シサム工房では、本日、コーヒー農家さんを応援するクラウドファンディングを立ち上げました。

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フィリピンのパートナーCGN*と協力し、

農家にコーヒーの加工機材を贈るため、

「世界のみんながしあわせになるコーヒー」と

名付けたクラウドファンディングを、始めます!

 

コーヒーは年に1度、赤い実を結びます。

一粒ずつ摘み取り、皮をむき、発酵させ、乾燥させ、硬い殻をむき、

一粒ずつ手で悪い豆を取り除き、

初めて輸出できる生豆となります。

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その長い長い加工プロセスをきちんとしないと、

おいしいコーヒーにはなりません。

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海外の大規模コーヒー産地では、赤い実のままで、大きな工場に持って行き、

一気に機械で加工しています。

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しかし、シサムコーヒーを作ってくれている

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山に住む小さなコーヒー農家の多くは、

必要な機材をまったく持っておらず、、、

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なんと! 臼と杵という、お米用の道具を使って

皮むきや殻むきを行っています。

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100%腕力です。

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映像はこちらから➡ Coffee Pounding

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このところようやく、コーヒーの実る量が増えてきました。

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でも、あまりにこの臼と杵による作業が果てしなく大変なため、

やり切れないとコーヒー自体をあきらめる人も出てきています。

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森をばっさり拓いて、ニンジンなどの短期収入作物に乗り換える人が続出しています。

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森を守りつつ育てられるコーヒーの有用性は分かっていても、

フィリピン政府のサポートも、ここまで山奥のコーヒー農家には届いていません。

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農家さんと一緒に、斜面に這いつくばるように植林をし、

少しずつ実ったコーヒーを買い取っては、家計をサポートしてきた

CGNの15年間の努力の積み重ねが、

このままでは無駄になってしまう……。

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そこで!村の背中をぐっと押すために、

このプロジェクトで目指すこと

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↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

ベンゲット州のコーヒー農家団体を対象に、赤い皮や殻の除去、乾燥に必要な手動の機材を支給します。

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目標金額は9月までのフェーズ1で130万円、フェーズ2で135万円の合計265万円です!

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みなさまのサポートをどうぞよろしくお願いいたします。

 

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サポートの方法 4案

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 

① サイトに飛んで、寄付をしていただく  社会課題に取り組むSPINさんのサイトにお世話になります。 50円から支援できます。

② こちらのFacebook記事に「コメント」をひとこと書く 

③ 一言とともに、その記事を「シェア」する

④ シサムコーヒーを飲む ➡ 100g売れるたびに、20円を寄付に回します!

         https://bit.ly/3wTmUNb

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

②について➡ Facebook記事の下に直接、

短くてもいいので「コメント」を書き込んでください!

がんばってください^^。だけでも嬉しく思います。

③について ➡ これも短くてもいいので、「一言」とともに「シェア」ください!

.

★「コメント」や「シェア」は、SNSのアルゴリズムの兼ね合いで

ネット上で注目されるために、大きなサポートになります!

.

どうぞ、よろしくお願いいたします。

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★プロジェクト「世界のみんながしあわせになるコーヒー」紹介ページ&寄付できるサイト

シサムコーヒーの通販サイト

★プレスリリース https://bit.ly/2UKYVCi

 

ご取材お待ちしております。info@sisam.jp

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まず3か月、今年の収穫の加工に間に合うよう、スタート致します!
どうぞ、みなさまのあたたかいサポートをぜひともお願いいたします!

 

シサム工房
コーヒークラファンチーム
人見とも子

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*<CGN=コーディリエラ・グリーン・ネットワークについて>

CGNは2005年から、フィリピン・ルソン島北部山岳地方で、森林破壊を防ぐためのアグロフォレストリー(森林農法)事業を継続しています。先住民族のコミュニティに、コーヒーの苗木と、一緒に植えるシェイドツリーの苗木を配布し、植え方、育て方、収穫の仕方を指導してきました。今までに植えたコーヒーノキは16万本(シェイドツリーを足すと100万本!)にもなります。収穫し生豆の状態に加工したコーヒーを、2013年から、シサム工房に輸出してくれています。

◆祝!シサム工房 WFTOの正式メンバーになりました!◆


ついに、シサム工房がWFTOの正式メンバーに加わりました!

WFTO(World Fair Trade Organization「世界フェアトレード連盟」)は、
世界中のフェアトレード組織が集う国際的なネットワークです。

10のフェアトレード基準をしっかりと守っていることが加入のスタートラインです。

おもえば2020年の秋からはじまった長い道のり。

 

WFTOオランダ本部との膨大なレポートのやりとり。
監査人による、連日のオンライン監査や、社内スタッフへの個別インタビュー。

正直、終わりの見えない課題の波に心が折れそうになることもありました。

ですが、世界が困難にある時代だからこそ
「フェアトレードを続けていく」決意を、今回の挑戦に込めてまいりました。

私たちのように京都の片隅にいる小さな会社にとって、
この一歩を踏み出せたことは、大きな大きな意味があります。

フェアトレードの国際的なネットワークに入ったことで、
世界規模のフェアトレード情報も、交流の幅も広がっていきます。

それを、日本の社会に還元していく役割も、大切に果たして行きます。

そして、生産者へのサポートをより充実させていく覚悟と責任を担いながら、
時代の大きなうねりに負けず、ともに力強く生きてまいります。

改めまして、みなさま、
いつも応援いただき、本当にありがとうございます。

より責任のある立場へと踏み出したシサム工房に
一層の期待を寄せていただきますとともに、
さらなるご指導と応援をいただけましたら幸いです。

シサム工房 副代表
人見とも子

より詳しい記事はこちら

◆コーヒー農家さん応援企画 パルパーチャレンジ!◆

 

フィリピン北部の山岳地帯で、
ひとつひとつ手作業で摘み取られたコーヒーチェリー。

ここから品質の決め手となる「精製」をおこなうのですが、
この果肉を除去する機材(パルパー)が不足しています。

いまだに小さな農家は「臼と杵」を使い、果肉を除去していっているそうです。

重労働な上に手作業では追い付かず、労力にも見合わず
中には大切に大切に育ててきたコーヒー収穫を諦めてしまう農家も。

そして今、そこに追い打ちをかけるようにパンデミックの深刻な影響も出てきています。

フィリピン山岳地帯で生きる人々が懸命に続けてきたコーヒー栽培を
終わらせないために、sisamは一つの目標を立てました。

「パルパー(果肉除去機)を、農家の人々に届ける」

SISAM COFFEEの売上の一部を、パルパー購入の資金として、使わせていただきます。

そのために、3か月で700kgの販売を目指します。
100gの販売につき、20円を購入の資金に。

これは現地にパルパーを3台届けることのできる目標になります!

さらに、寄付付き商品の販売や実店舗での募金もはじめます。

美味しい時間と交換に、生産者にエールを送るプロジェクト。

大きな大きな数字ですが、皆さんが選んでくださる美味しい一杯が、
コーヒーづくりの未来を変える一つの力になります。

この機会にぜひ、SISAM COFFEEの美味しい時間を
日常にとりいれていただけましたら幸いです。

コーヒーのお買い物ページは >こちらから<

 

お中元セットは >こちらから<

 

◆コロナと生産者レポート インド21年春 感染再爆発◆

インドでコロナの感染が、爆発しています。

1日の感染者数が10万人、20万人、30万人と、みるみるうちに増えていきました。

急遽、インドのパートナーに詳しい聞き取りをするため、電話を掛けました。

電話で伝わってくる、現場の生々しいひっ迫感。

下記に、まとめましたので、よろしければご一読ください。


 

インドレポート①
刺繍のお洋服を作ってくれているカラティマクの今は >こちら

インドレポート②
シルクショールを作ってくれているハンセン病患者のグループの今は >こちら

感染爆発を受けて、現在、いずれも生産を今お休みしています。

↑ https://www.jiji.com/jc/article?k=2021042800899&g=int より

 

さらに、
シサムコーヒーの里、フィリピンでも感染拡大が止まりません。

医療体制は限界を越え、自宅や病院の前のテントで亡くなる方が続出しています。

シサム工房がWFTO(世界フェアトレード連盟)に正式加盟するために、インドもフィリピンも現地監査を予定していた地域です。

監査は延期、延期になっておりますが、安全第一で、今はひたすら平穏な日々を待ち忍ぶ毎日です。

すでに届いている商品を、一つでも多く販売することで、次の仕入れがしっかりとできるように、シサムも半数の直営店舗を休業している状態ですが、工夫を重ねたいと思います。

みなさまのお買いものが、フェアトレードを途絶えさせない唯一の希望となっています。
ぜひ、オンラインストアも覗いていただければ幸いです。

シサム工房

◆22周年 インドのフェアトレードマスクで記念撮影◆

4月25日に、シサムは22周年を迎えました。
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未熟な私たちを 支えてくださった、みなさま、本当にありがとうございます。
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22周年にあたり、スタッフへの記念品を考えて、
「あ~、コロナでほんと大変だったよね。でも、一緒になんとか乗り越えたな。」
と、のちのち思い出してもらえるものを、と、考えて♪
インドから、野越え山越え やってきてくれた、フェアトレードマスクを、選びました。
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作ってくれた生産者 #カラティマク にも写真を送ろう!
となって、屋上で、新品のマスクをつけて
みなで パチリ 📷
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おそろの マスクを指差して
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ラリさーん!カリッドさーん!イラムちゃーん!サムソンニシャさーん! サビナさーん! アショックさーん! ディロリさーん! アフローズさーん!
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インドでコロナで 本当に 大変なことに なっていますが、
日本の 私たちの 応援する 気持ちは、いつも 熱々ですよーーー!
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という 気持ちを込めて、インドに この写真を 送りたいと思います。
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現在、シサムでは 4店舗を 休業しています。
2年続けて、休業店舗とともに迎える アニバーサリーだったシサムです。
22周年。
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これからも、きっとシサムは、ひたすら愚直にフェアトレードに向き合っていくでしょう。
どうぞ、みなさま、そんな私たちと、末永く お付き合い いただければ嬉しいです。
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また1年 よろしくお願い申し上げます!

◆世界フェアトレード連盟・WFTOの正式メンバーとなる監査を受けました◆

世界フェアトレード連盟・WFTOの暫定会員から⇒正式な「保証付きメンバー」になるための、監査を受けました。
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3日間の綿密な監査を受け、その内容を、徐々にレポートしてUPしております。
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WFTO加盟までのプロセスを開示することで、社会でのフェアトレードの信頼性を上げたり、
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フェアトレードへの理解を広げられたらという思いもあります。
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監査のリアルを赤裸々に綴っています。 どうぞ、ぜひご覧ください。
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レポート1号 いよいよ明日   緊張高まる      https://www.facebook.com/sisam.jp/posts/3947325098652451
レポート2号 1日目みなで自己紹介と連携プレー     https://www.facebook.com/sisam.jp/posts/3948038545247773
レポート3号 一問一答やバーチャルツアー https://www.facebook.com/sisam.jp/posts/3990404011011226
レポート 4 号 一問一答の中身とは     https://www.facebook.com/sisam.jp/posts/4010573125660981
レポート5号 スタッフインタビューや総括 https://www.facebook.com/sisam.jp/posts/4017022438349383

◆メディア掲載 JIJI.comにご取材いただきました。◆ 「森林農法のコーヒーで守るフィリピンの山の暮らし」

フィリピン在住のライターさんのち密な筆致で、
シサムのフェアトレードコーヒー・SISAM COFFEEの里の様子が余すところなく、文字にされています。
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「私たちの強みは、15年にわたる農家さんたちとの歩みです。
苗木を育てるところから、収穫や収穫後の精製まで、農家さんと一緒に試行錯誤しながら関係を築いてきました。
森林農法のコーヒーは、ビジネスツールではなく、暮らしと森を守ろうと現場で悩んだ末にたどり着いたもの。
農家さんの顔が見えるコーヒーなのだということが消費者に伝わればと思っています」
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と、現地で農家を支えるNGO・CGNの反町さん。
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コロナ禍でも、山岳民族の農家とともに、生活向上と自然との共生のポジティブなサイクルを回し続けるために奮闘している様子がよくわかります。
記事の3ページ目で、
コーヒーが日本の食卓に届くまでのシサムの果たす役割について、シサムのコーヒー奉行イケザワに
聞き取っていただきました。
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ぜひ、ご一読ください。
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時事通信社様
ライターの福田美智子様 ありがとうございました。

再生してきた森の中で、他の木々に交じって生えているコーヒーの木 (どれがコーヒーか分かりますか?)

いつもは、ヤカンで麦茶のように煮出して飲んでいるコーヒー農家さんに、日本の淹れ方でドリップし、テイスティングしていただいている様子
消費者の言う「おいしい」を知ってもらうのに、地道で大切な活動です。

◆㊗世界フェアトレード連盟のメンバーになりました◆

みなさまに、謹んでご報告申し上げます。
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この度、シサム工房は、世界フェアトレード連盟・WFTOというフェアトレードの国際ネットワークのメンバーとなりました。
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WFTOは、フェアトレードを実践する世界中の団体が
協力しながら、内容を高め合い、フェアトレードを世界に知らせ、公正な貿易の普及を行っているネットワークです。

フェアトレードが大切にする「10の基準」を策定して、
それを、「生産者」「販売者」が大事に守っている。
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そして、そのバリューを、広く世間に伝えていく。
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そんな集まりの一角をなすべく、
シサムも、仲間入りしました。
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ただ、
その「メンバーになる。」が大変でした。
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膨大な量の規約の理解と質問事項に、エビデンス付きで答えていく作業を連日連夜こなし、、、
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(私の机の上が毎日こんなことになっていました。)
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それがオランダの本部で承認され、
まず「暫定メンバー」になりました!!!
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ただ、これでは終わりません。
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次なるステージを目指します。
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暫定メンバーになった後、2年以内、そして、4年以内に達成しなくてはいけない
「フェアトレードのフェアたるゆえんの事細かな項目」
を満たして「ギャランティードメンバー」になりたいのです。
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シサム工房は20年以上フェアトレードの只中におりましたので、
60ページに渡る2年目項目、4年目項目にも、ただ今全て回答し、
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細かい補足資料を作成し、、、
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次のステップ「ギャランティードメンバー」の申請書を提出しました。
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ギャランティードメンバーは、まさに「フェアトレードの世界的お墨付きメンバー」。
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フェアトレードの10基準をしっかり満たしている保証メンバーで、客観的信頼も高い。
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「思いやりに満ちた社会をつくること」をミッションにしているシサム工房。
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この資格をフルに使って、社会的責任をより高度に果たしていきたいと思っています。
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審査と第三者監査人による監査を経て、
晴れてお墨付きをいただけた暁には、また、喜びの報告をみなさまにいち早くいたしますね。
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ヒトミトモコ

◆予告 2月11日(祝木)オンラインでネパールと繋げたファッションショー◆

シサムのネパールの生産者とオンラインでつながります!
2月11日(祝・木)15;00~フェアトレードのトーク&ファッションショーが行われます。
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オンラインで、参加無料。
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ネパールやアフリカなど、生産地をリアルタイムでつないで現地の様子をご紹介します。
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ネパールのフェアトレードNGO マハグチとのリハーサルを重ねて挑みますが、上手くいきますでしょうか!
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代表スニルさんや、ネパールのスタッフのみなが案内してくれる縫製工房を一緒に覗いてみませんか?
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工房のライブ中継を楽しんだ後は、、
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春のスタイリングを9種類、プロのモデルさんが着てくださいます。
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(事前申込いただくと、抽選でエシカルなプレゼントが当たるチャンスが)
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多数のご参加お待ちしております!
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和気あいあいのメンバーたち
シサムのお洋服は2階でカタカタ縫ってくれています。
大きな地震の被災者でもあります そして、復興の最中のコロナ禍
感染対策をして、生産を再開しています
ぜひ、ライブ中継にご参加下さい!

◆海外フェアトレードパートナーから新年のご挨拶◆

2021年がスタートましたね。

シサムと一緒にものづくりをしているフェアトレードパートナーからのメッセージをご紹介します。
笑顔溢れる写真と、新年に向けての前向きなメッセージが添えられていました。

メッセージを読み終えると、心があったかくなるような、
そしてなんだか背筋が伸びるようなそんな気持ちになりました。

■Creative Handicrafts (INDIA)

“クリエイティブハンディクラフトよりご挨拶。
ありがとうございます、そして皆様安全で!”

オフィスの1階にあるショップの前より
左から、生産統括のオパールさん、シサムとのやり取りをしてくれているフィアルさん、
中央の4人はショップスタッフ、一番右は、パタンナーのガンガーさん

■MAHAGUTHI (NEPAL)

”2021年よい休日と年越しを!
この新しい年が楽しく希望に満ちた一年でありますよう!
良い時間をお過ごしください”
心を込めて
Sunil Chitrakar,

マハグチのスタッフと、右端は代表のスニルさん

■KALATMAK (INDIA)

”2021年 新年あけましておめでとうございます。
カラティマクファミリーより、
すべてのシサムとその仲間に今年の繁栄、健康、安全祈願を送ります。”
FROM KALATMAK FAMILY,LUCKNOW

前列左から、イクラさん、ネハさん、アフサナさん(商品の仕上げや梱包作業担当)
シャムソンニシャさん(刺繍の名手)
メタブさん(商品の仕上げや梱包作業担当)
イラムさん(シサムとのやりとりすべてを担当)
後ろの男性陣は全員縫製担当。
左から、アヌーさん、とってもお茶目なアショックさん、超熟練のラフィークさん
あたたかな手書きのメッセージを書いて撮影してくれました。

■Sana Hastakala (NEPAL)

”サナ・ハスタカラ一同、シサムとその仲間皆様の新たな幸せな一年をお祈りします!!”

上段の左端の方に見覚えのある方いませんか?
商品タグに登場しているレヌーさん。
そのお隣は、モヒニさん。二人とも、編み物の達人です。
下段左から、ウパマさん、バビタさん、アニシャさん。
他スタッフは皆さん、縫製や裁断担当の方です。
それぞれに自分の担当商品を持って撮影してくれました!

■Rajlakshmi (INDIA)

Sisam Oraganicを作ってくれているラージュラクシュミのスタッフ。
去年できたばかりの新工場で撮った写真を添えて。
新しい工場、とっても綺麗です!!!

■Sasha (INDIA)

“友へ

今年は想像もつかないことが起こってしまい、

私たちは希望を失いかけていました。
しかしこれで終わってしまってはなりません。
これを新たなるステップと考えようではありませんか。
これから私たちは一歩ずつ歩みを進めていきます。
勇気を結集し、パートナーやネットワークの力を借り、コミュニティを形成し、
そして私たちが懸命に活動することにより、この星の未来を変えることができます。
そしてよりフェアで健全でたくましく、
平等な未来を私たちの次の世代にために切り開くことができるのです。”

木のお皿やカトラリー、ブロックプリントの雑貨や手織りショールを作ってくれているSashaチーム。
勇気づけられるメッセージをくれました!

■Mitra Bali (INDONESIA)

”あなたと家族、そして仲間の安全と健康を祈っています!
皆様の継続的な支援にミトラバリの生産者とスタッフを代表してお礼を申し上げます。”
PT. Mitra Bali Fair Trade

心あたたまるメッセージを胸に、
今年もフェアトレードパートナーたちとともに奮闘し、駆け抜けていきます!
今年もシサムと仲間たちをどうぞよろしくお願いします。

◆SISAM COFFEEの森から 7 「それでも植えています!コーヒーノキ」◆

「SISAM COFFEE」のコーヒー豆を届けてくれている環境NGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)」の反町さんから現地レポートの第7弾が届きました。
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フィリピンは3月半ばにロックダウンとなり、そのまま、ずっと基本ロックダウン中です。なんと8カ月。
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いま、フィリピンはどのような状況なのでしょうか。
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ぜひ、写真のリンクからご覧ください。

◆コロナと生産者状況 ◆UPDATE:シサム工房のフェアトレード生産者の今

フェアトレードを心に留めていただきありがとうございます。
シサム工房のフェアトレードパートナーたちは、アジア各国にいます。
特にインドは、感染者数が世界2位・900万人と膨大な数になっています。

(写真:ウィキペディアより 2020.11月)

(写真:職を失った出稼ぎ労働者が、一気に田舎に帰ったことで感染を押し広げました。)

3月より、シサム工房の生産者たちは、ロックダウンにより、生産も日々の暮らしも厳しく制限されました。

3月から夏にかけての全パートナーの状況は、こちらにまとめてございます。
長いレポートですが、ぜひご一読ください。




その後、季節は巡り、すっかり秋に。

WITHコロナ時代。

各国のフェアトレード生産者パートナーの様子を、最近の写真を交えてお伝えします。


 

各地、生産がストップし、空港も閉鎖。シサムへの秋冬のお洋服の入荷が遅れに遅れました。
しかし、生産者たちの必死の努力の末、なんとか、入荷をようやく終えようとしているところです。

(写真:待ちに待った入荷便が、オフィスに届いた様子)

本来7月に入荷を予定していた商品が、9月にぼちぼち、10月ぽろぽろ、モノによっては11月なってから届くとは。。
季節感が大切なアパレル業で、重大事件となりました。

(写真:届き次第、シサムスタッフ総出で荷下ろしして、大急ぎの検数検品に誠意取り組む)


 

生産者の住む町や村にも、コロナがじわじわと近づいてきています。
シサム工房の生産者の中にも、本人や家族が罹患した人がちらほら出てきています。
感染した生産者は、適切な治療や隔離を経て、順調に回復していますが、本人と家族、そして職場で動揺が起こりました。

(写真:バングラデシュの生産者DEWが、村を消毒して回る様子)


 

そしてとうとう、生産者自身の訃報も届いてしまいました。ネパールはSana Hastakala の金物職人さんで、何十年も家族同然でSanaと一緒に歩んできた方でした。私たちも親しみを持ってお付合いしていた方のまさかの訃報は、ショックで、言い現わせないほど落ち込んでいます。心からのお悔やみを申し上げたいと思います。

(写真:シサム用に、クリスマスに人気のオーナメント・星形のフリグリーを作っている故BABU KAJIさん)


● サナハスタカラ@ Nepal

丁寧な手編みのニット製品が人気のサナハスタカラ。感染対策をしながらのニット検品の様子です。町は閑古鳥が鳴き、工房の1階にあるお店も、開けたり閉めたりの繰り返しです。最近、オフィスの主要スタッフも、何名も感染してしまいましたが、順調に回復し職場に徐々に復帰しています。

 


● マハグチ @ Nepal

(写真:お洋服のアイロンと最終仕上げチーム。マスクとフェイスシールドを装着して。)

素朴なコットンのお洋服を作っているネパールのマハグチ。密を避けるため、家でできる仕事は在宅で。限られた人数で出勤し、できる仕事はなんでもカバーしあっています。オフィスの家賃を節約するため、街中のオフィス機能を郊外の縫製工房に段階的に引っ越し中です。家でできる仕事を増やすため、寄付付きマスクを、さらに1000枚追加発注しました。在宅の生産者のほか、工房に出勤してくる耳の不自由な女性たちが専門で担当して縫ってくれています。

代表スニルさんからの、波乱万丈、コロナ禍中の現場から届いたお手紙「スニルさんからの手紙」も合わせてご覧ください。


● クリエイティブ ハンディクラフト @ India


インドの港町にある巨大スラムで縫製製品を作り続けているクリエイティブハンディクラフト。4か月の生産停止中も、内部留保を切り崩したり、シサムやほかのバイヤーからの寄付を使って、生産者やスタッフに給料を支払い続けました。このところ政府による出勤人数制限が緩んできて、スラムに住む女性メンバーがミシンに向かい始めています。素材の手配も、輸出の手配も、今までになかった新しい制約がたくさんあり、一連の業務すべてが大変な苦労の上でなんとか進められています。


● カラティマク @ India 

(写真:インドの女性はショールを上手に顔に巻いてマスク代わりにする人が多いです)

美しい手刺繍が得意なカラティマク。来年の春夏の刺繍のお洋服の生産が、新しい生活様式の中で進んでいます。フェアトレードマスクも、あと2700枚作ってくれています。先に届いた2300枚も順調に日本で売れています。チカン刺繍をワンポイントで入れることで、女性の臨時収入になっています。お祭りやお祝い事がほとんど開かれない中、ギフトに人気だったチカン刺繍製品が、今インド国内で全く売れていません。25万人従事していると言われるチカン刺繍の伝統産業全体が危機に瀕してます。そんな中、シサムの寄付付きフェアトレードマスクが、緊急スポット注文となって、小さいながらカラティマクに集まる女性たちの生計を支えています。1枚のマスクにつき、150円を生産者に寄付します。刺繍のお洋服も発注量を減らすことなくオーダーを掛け、目下生産の真っ最中です。無事、日本に届きますように!


● サシャ @ India 

美しいショールや雑貨を届けてくれているサシャ。サシャのCEOであり、WFTO=国際フェアトレード連盟の会長でもある知性と美の権化、Roopaさん。「よりフェアな世の中に立て直そう!」Build Back Fairer と世界に呼びかけています。

多くの女性生産者を抱えるサシャ。コロナは女性への影響が特に色濃かったと分析しています。行き詰った経済、ステイホームで急増した家の仕事、さらに職を失って出稼ぎから帰ってきた男性たちの急増が、DVの増加につながっており、ストレスはピークを迎えていると言います。シングルマザーや障害を抱える生産者に向け、食料や衛生用品の配布しました。

サシャでは、2名の感染者が出ましたが、現在復帰しています。地域の感染はある程度コントロールされてはいますが、生産者の仕事量も受注も減っている状況です。

(写真:大型台風「アンファン」の翌日のようす)

追い打ちをかけるように襲来した5月の台風の後、被災した8つの工房の修繕や、生産者70名に生活物資の提供を行いました。

(写真:コロナ前と後の生活をレポートさせていただいたSashaのお二人。
このお二人にスポットを当てた記事も、ぜひご一読ください。)

 


● MESH @ India 

(写真:ハンセン病患者とその家族が暮らすLittle Flowerという施設にて。)

美しいシルクショールを手織りしているハンセン病患者やその家族のサポートグループMESH。ステイホームが長引き、コロナ患者も複数出て、さらに、大雨でひどい洪水が起きるという苦しい状況です。洪水で自給用の畑は浸水し、敷地に閉じ込められた生産者たちは、織物工房内に残っていた糸を全て布に織り上げて、当てもないまま糸を使ってしまいました。手を動かしていないといられなかったと言います。今後在庫が一枚でも売れていくことが願いです。シサムにも、もうすぐ新商品が到着します。(コロナで空の便も混乱していて、手違いでひと箱アメリカに誤配され、ただ今取り返す手続きの真っ最中です。)

MESHのショールと、現地の紹介をしたコラムをUPしました。ぜひ、そちらもご覧ください。


● ノアズアーク @ India 

(写真:入口での検温の様子)

鉄や木の雑貨を作っているノアズアーク。以前から海外からの注文が減っていたところへのコロナ禍で、経営的に厳しい状態です。ノアズアークのある北インドモラダバードでは、3か月の完全ロックダウンの後は、30%の人数でしか工場を開く許可が下りず、9月からようやく感染対策が採れている工場から徐々に100%出勤が許可されていっています。みなが工場に出て来れるよう、様々な感染対策を採りながら仕事を再開しています。

(写真:すみずみまで消毒も念入りに。工場の入口。)

感染対策の一例は、①赤外線での検温は日に2度行い、記録をつける。②接触追跡ができるように行動記録を維持。③敷地に入ってくる入荷品は全て毎日消毒。④マスク、手袋、フェイスシールドといった個人用防具用品(PPE)を提供。

(写真:工場に入荷するものの消毒を徹底)

(写真:木工製品の作業風景。フェイスシールドとマスク、手袋を付けて。)

代表のサミュエルさんからシサム工房に届いた手紙をご紹介します。

「ノアズアークでは、ロックダウン中に誰一人解雇することはなく、給料も満額で支払い続けました。また、他で解雇された何人かの職人を新たに雇い入れられたことを誇りに思います。
ノアズアークの使命は「低所得の職人が貧困のサイクルを断ち切る力を与えること」。これからも”People First”=”何を置いても人を第一に大切に”、とぶれずに行動していきます。
この苦境の中でも、注文を掛け続けることでサポートしてくださるみなさんに心から感謝します。」

ノアズアークの商品は、こちらからご覧ください。


● DEW @ Bangladesh 

かご雑貨を作ってくれているDEWのあるバングラデシュでもロックダウンが長引き、ローカルマーケットでの販売も、輸出も低迷しています。販売を途切らせないため、ネット販売を始めようと、目下作業を進めています。

シサム工房からの緊急寄付10万円と他からの寄付を使って、以下のことができたと報告がきました。

①オーガニックコットンのマスクを生産者に配布。②感染したオフィススタッフの救援 ③簡易手洗いタンクと石けんの配布 ④村や家の消毒 ⑤手洗いの講習 ⑥オフィス家賃の1か月分の支払い ⑦検品担当スタッフの2か月分の給与の支払い ⑧オンラインストアの開設準備

(写真:ムスリム国バングラデシュでは、女性への講習は女性が行わないと、村の中で摩擦が起こりますので、その辺りも地元NGOならではのさすがの気配り)

DEWの商品は、こちらからご覧ください。


● コーディリエラグリーンネットワーク CGN @ the Philippines 

(写真:ロックダウンを掻いくぐってコーヒーの乾燥を敢行!)

SISAM COFFEEを届けてくれているCGNでも、3月17日からのロックダウンで大変不自由な生活に突然入りました。多少の公的支援が住民にあった最初の2か月が過ぎ、あとは自力で生き延びるしかなくなったフィリピンの人たちは、今日も生き残りをかけて必死です。普段なら、この時期、トラックで村々を巡り、コーヒー豆を農家から買い取って、最終乾燥をさせ、豆の選別をして、コンテナに詰めてシサムに出荷という作業を大急ぎでしているはずの時期。山の中の生産者たちも、町で閉じ込められたスタッフたちも、工夫と苦労を重ねて、最良の状態で豆を届けるべく奮闘してくれました。

(写真:フィジカルディスタンスを守りながら営業を続ける市場。FB「Baguio City Yesterday and Today」より)

CGN創設者の反町さんが、とても詳しいコラムを、6つのストーリーに分けて書いてくださいました。

本当に深くて、それでいてちょっとくすっと笑ってしまうような筆致のコラムです。ぜひ、一話ずつ、お楽しみいただければと思います。

SISAM COFFEEの森から 1:「コーヒーの花」
SISAM COFFEEの森から 2:「森と村の本当の豊かさ」
SISAM COFFEEの森から 3:「コーヒー豆選別のリモートワーク」
SISAM COFFEEの森から 4:「最初にコーヒーを植えたのは15年前」
SISAM COFFEEの森から 5:「ローカルコーヒー・オンラインショップ狂騒曲!」
SISAM COFFEEの森から 6:「ロックダウンから5か月。コーヒー農家さんたちの声」

今年も、たくさんの台風が現地を襲い、コンテナ船の出荷も大変でした。すったもんだありましたが、ひとまず日本に向けて、今期の豆がとうとう出航しました!
その辺りも続編のコラムで書いてくださいます。どうぞ、お楽しみにしてください。

SISAM COFFEEのお歳暮や通販はこちらから。


● CCAP @ the Philippines 

ランプや手編みのつづらなどを届けてくれている、20年来のシサムのパートナーCCAP。国内に点在する24の生産者グループをコロナ禍の中、必死で支え続けています。移動ができず、素材も手に入りにくい中、現地デザイナーと村々の生産者たちとが工夫して、新しい商品もひねり出し、秋冬の新商品カタログを先日リリースするなど、前に進んでいます。シサム工房を含め、各国のパートナーからの寄付を使って、医薬品の他、食料の足しになるようにと、野菜の種やひよこを配布するなど、生産者たちの生活再建のための活動も地道に行っています。

(写真:新しいカタログをなんとか完成させました。)

CCAPの商品コレクションはこちらから。


● ミトラバリ @  Indonesia

(写真: バリにあるショップの様子)

世界中の人に人気だった観光地バリで活躍していたミトラバリですが、パンデミック以後、ぱったりと観光客が島からいなくなってしまいました。もともと、お土産産業からひどい扱いをされていた職人たちの保護育成がメインの活動だったミトラバリでは、観光業が崩壊した今、その生産者たちは未曾有の不景気に見舞われています。

海外への輸出や、外からの観光客への販売が頼りだったミトラバリでは、ガレージセールと称して、地元インドネシアの人に向けてスタイリッシュな焼きもののお皿など、大量の在庫を販売してみたところ、思いのほか好評で、今、国内市場に活路を模索している最中です。国内人口が3億人いるではないか!と、今回改めて見直し、首都圏で販売してみたりと新しい可能性にチャレンジしています。

シサム工房には、リサイクルガラスやシルバーを使った美しいアクセサリーを届けてくれています。細かい職人技のアイテムを、ぜひご覧ください。


以上、シサム工房の海外フェアトレードパートナーのその後をご報告いたしました。

シサム工房でも、現地の訪問が全くできなくなり、モノづくりが難しくなってしまいました。
入荷の大幅な遅れによる、販売機会の喪失にも大きなダメージを受けています。

それでも、知恵を絞って前に進もうとし、一番脆弱な生産者を一番に思って活動している現地のパートナーたちのストーリーは、武勇伝そのもので、聞けば聞くほどこちらも頑張らねば!とエネルギーをもらっています。

また、各パートナーの逼迫した事態を受け、シサム工房より「コロナ緊急寄付」を各団体に送金しました。
別途、詳しい内訳やその使い道をお知らせいたします。

皆さまも、日々、不安や不便を感じながらも、新しい工夫ややり方で、日々を乗り切ったり、新しい楽しみを見つけたりもしておられることと思います。
いつもシサム工房やつながるフェアトレード生産者たちを支えてくださり本当にありがとうございます。

フェアトレードが元気であることが、社会をもっと思いやりに満ちたものにすることを信じて、事業を継続することに集中していきたいと思います。

ぜひ、引き続き温かいご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

シサム工房
代表
水野泰平

副代表
人見とも子

◆コーヒー200kg 消費チャレンジ 結果発表◆

10月に挑戦しましたsisam coffee 200kg販売チャレンジ!

コロナで大変になった農家さんたちに、次の注文をしっかり出せるようにと、全社で取り組みました。

結果はなんと…

243kg達成!   生豆の販売を含むと293kg!

皆さま、本当にありがとうございました!

このチャレンジをきっかけに、フェアトレードコーヒーのこと、コーヒー農家さんのことを少しでも知っていただけたことが、何よりも嬉しいです!

引き続き今後も皆さまにsisam coffeeの魅力をお伝えしてまいります。

これからもどうぞよろしくお願いします。

◆コロナと生産者状況 ◆UPDATE 東インド・サシャより

みなさま、いつもフェアトレードのこと、フェアトレードの生産者のこと、心に留めてくださりありがとうございます。

現地の生産者の状況を、引き続きUPDATE情報としてお伝えして参ります。

3月のコロナ発端期から数か月の様子は、こちらに、まとめております。合わせてご一読くださいませ。

新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない状況のインド。

経済崩壊を避けるため、感染状況に合わせ、地域ごとにロックダウンを段階的に解除しつつあります。

シサム工房のパートナーたちが、どんな暮らしを送っているのか、レポートします。

 

◆◆◆◆ ◆◆◆ ◆◆◆◆◆◆

 

今回は、コロナの渦中のお二人の女性を紹介します。

お二人とも、インド東部のフェアトレードNGO「サシャ」の生産者です。

 

①サンジュクタ・スワインさんと子どもたち

サンジュクタさんは、15年以上サシャの支援のもとビジネスを続け、とてもうまくいっていた女性でした。

クリエイティブでビジネスのセンスも良い彼女は、ヤシの繊維を使った製品の工場を、なんとまだ10代のころに自分の村で立ち上げ、村の20人もの女性たちに働き口を提供し続けてきました。

しかし、今回のパンデミックで、輸出の注文がぱったりと途絶え、観光客に人気があった地元の市場も閉鎖。一切の売る術を無くしました。

特に観光客の戻りは全く見通しが立たず、影響が長期化しそうです。

夫が家庭を捨て、一人で13歳と5歳の2人の子どもを育てています。

サンジュクタさんの工場で働く女性たちの多くは、彼女と同じように家庭に厳しい事情を抱えています。

インドという圧倒的に男性優位な社会の中で、女性であり、幼い子たちの母であり、家計を支える稼ぎ手である彼女たちのような人々にとって、今回の「大失業時代」に、女性たちは財政的にも精神的にも二重の負荷がのしかかっています。

 

②モイナ・バルさん

コルカタのミドナプルにあるサシャの縫製グループであるコーラガート経済福祉社会団体(SEWS)で働くモイナ・パルさん。

寝たきりの夫と10代の子供と暮らし、彼女の稼ぎが唯一の生活の糧となっているので、縫製の仕事の他に家でも副業をして生活費の足しにしています。

ロックダウンで工場が閉鎖し、経済活動がストップ。

サシャからの補償金は受け取っているものの、いつ収入が底をつくか分からない状況で、医療費、教育費、家賃の支払いに不安を募らせています。

彼女のように一家の大黒柱でありながら、家族の世話もこなす女性たちにとって、コロナ禍は非常に厳しい状況だと言います。

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最後に

その後サシャでは、感染を広げないために「新しい日常」の生活様式を守りながら、徐々に生産を再開しています。

どうぞ、みなさま、お買い物を通してサンジュクタさんやモイナさんの生活再建を応援ください。

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