2025年6月、シサム工房副代表の人見とも子が滋賀県立大学にて、フェアトレードについての講演を行いました。
授業の一環として行われたこの講演では、フェアトレードの仕組みや現場のリアルな声、私たち消費者の役割についてお話ししました。
講演後、学生たちからは数多くの率直で深い感想が寄せられました。
中でも印象的だったのは、消費に対する価値観の転換や、具体的な行動の変化への声の数々です。大量にいただいた感想から一部抜粋してご紹介いたします。
「どの企業に投票するか」を意識して選ぶ行動へ
「買い物は投票」という言葉を聞き、「どの企業の製品を買うか」という観点で企業のことも調べてから買い物をしたいと思った。
「大量消費のループからの脱却」を意識するように
気に入らなくなったらまた買い替えるというループに自分がいたことに気づき、フェアトレードを意識して新しい行動をとっていきたいと思った。
「800円のポーチが村の女性たちを変えた」という話に心を動かされた
どんな仕組みの話よりも、このような具体的な経験談がもっと伝わるべきだと感じた。自分の消費活動が生産者を支える力になるという実感が持てた。
「服の背景に思いを馳せる」という感覚が芽生えた
今回の講義で、自分が身につけている物の背景にある人の労働や暮らしに思いを馳せるという感覚が芽生えた。物が作られた背景を知ろうとする意識が大切だと気づいた。
企業にフェアトレードの取り組みを問い合わせてみたい
商品を買うだけでなく、「会社にフェアトレードに基づく生産をしているかどうかを問い合わせたり、家族や友人の間でフェアトレード商品について情報を共有したりすることでも、社会に影響を与えられると知れてよかった」。
今回の講演を通して、未来を担う若い世代の中に、フェアトレードやエシカル消費への理解が着実に広がっていることを実感しました。
講演の後も、たくさんの学生さんが質問に来てくれて、知りたい!という気持ちがうれしく思いました。
ご招待いただいた人間文化学部の大野先生、ありがとうございました!
大野先生やかわいい小さなゲスト様、生活デザイン科の横田先生、京大でファッション史などを研究中の大学院生の方など、講演後和気あいあいと和みました。
シサム工房は今後も、学びと対話の機会を大切にしながら、「買い物でつくる思いやりに満ちた社会」の実現を目指してまいります。
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