シサム工房では、4月に、創業23周年を記念して、創業祭中の売上げの3%をフェアトレード生産地に寄付するというキャンペーンを行いました。
同時にSNSでも「1投稿✖100円」を寄付するキャンペーンを行ったり、店舗でお世話になっている作家さんが募金くださったり、お店に来てくださったお客様が全店のレジに設置した募金箱にお気持ちを寄せてくださったりなどなど。
本当にたくさんの方から、チカラとキモチを寄せていただきました。
寄付総額は::: 311,832円 となりました! 
本当にありがとうございました!
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寄付金をお送りしたのは、SISAM COFFEEのパートナー、フィリピンのNGO「コーディリエラ・グリーン・ネットワーク(CGN)」。
そのCGNの反町さんから、メッセージをいただきました。
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世界各地で新型コロナウィルスの感染拡大で苦境に立たされている生産者の皆さんがいる中で、寄付先に、CGNを選んでいただき心より感謝いたします。
先日、私たちのいるバギオ市の政府は、1000近くのビジネスがコロナの影響で閉鎖したと発表しました。人口36万人都市にとっては大きな数です。
私たちもカフェやゲストハウス(そこにコーヒー倉庫やコーヒー豆の作業場、事務所もありました)を、閉鎖せざるを得ませんでした。
ノマド(遊牧民)となって、コワーキングスペースに事務所を移動。集荷やスタッフの山への移動に持っていたジプニーも手放し、必要な度にレンタカーすることにしました。最大の難関は日本に送るシサムコーヒーを納めておくコーヒー倉庫の確保でした。
フィリピンではこの22年3月からコロナが終わった感があって、規制も大幅に緩和され、街中にあふれていた空き店舗は、スタートアップの小さなビジネスによってどんどん再開されています。物件の値段もうなぎ上りです。今年のコーヒーの収穫の不作も重なって財政的に非常に厳しい中、今の私たちにはとても毎月支払える金額ではありません。
各方面に尋ねお願いし続けても、手ごろな倉庫スペースが見つからない中、とうとう救世主が現れました。隣町のカトリック教会の神父様が救いの手を伸ばしてくれたのです。
教会の物置を、毎月定額の教会への寄付と引き換えにコーヒー倉庫として使っていいといってくださったのです。広々としたパーキングスペースもあり、教会のガードマンさんもいてセキュリティもばっちりです。本当にありがたい神父様からのオファーでした。
こうして、皆様からのご寄付を、またまた教会にご寄付することで倉庫を確保でき、倉庫に必要な除湿器やパレット(中古)と呼ばれる豆を置く台を購入しました。そして、今まで置く場所がなく集荷できていなかったコーヒー豆を、急ピッチで集荷し始めています。
使途が厳しく限定されている助成金ではこういった用途にお金を使うことはできず、皆様からのご寄付であるからこそ、いま私たちが最も必要としているこうしたことに使わせていただくことができました。
皆様のご寄付は、私たちのNGOを通して300名を越えるSISAM COFFEEを生産してくれているコーヒー農家さんのサポートにつながっています。
どんなときにも、どんなに小さくても、世界の片隅で必死に日々を生きている人たちの暮らしに想像を巡らせて、誰もがしあわせになるお買い物とサポートを、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
CGN 反町眞理子
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以下、スナップをお楽しみください。
↑カフェを閉鎖したため、CGN&Kapi Tako Social Enterprise (CGNのコーヒーマーケティング部門)は、現在3人でフル稼働中。

↑さよなら、CGNジプニー。昨年2月の乾燥資材運搬のときのスナップ。

↑ちょうど1年前の愛車ジプニーの最後のトリップでも、道中で致命的な故障。
かなりポンコツでした。おつかれさま!

↑ノマドゆえ、インターンさんに助けられての出店で、ローカルコーヒーのプロモーションをバギオ市でも継続中。

↑倉庫が見つかる前までは、コワーキング内の事務所が、コーヒー豆の仮置き場でした。

↑この教会の地下が一室を、神父様に提供いただきました。

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みなさんのご寄付が、こうして現地にて、大きな力になっていることに胸が熱くなります。
本当に、ご協力ありがとうございました!
そして、フィリピンの現場であの手この手で、農家の生き残りにかけて奮闘してくださっているCGNのみなさん、ありがとうございます!
 
シサム工房 人見