FAIR TRADE PARTNER Noah’s Ark
from インド・モラダバード
FAIR TRADE FORUM INDIAは、インド国内のフェアトレード組織のナショナルネットワーク。総勢20万人以上の生産者を抱えるネットワークの正式メンバーです。
フェアトレード組織の世界的ネットワークである”World Fair Trade Organization” (WFTO)による厳しい監査を経た正式な保証メンバーです。
北インドの町モラダバードは、インド有数の金属製品の産地です。住民の半数が鍛冶仕事に携わる土地柄ですが、職人たちは、中間業者によって高いコミッションをとられたり、不当な値段で商品を買いたたかれたりする状況にありました。
ノアズアークは、そのような職人たちとより良い関係の中で共に働く輸出業者に自らがなるべく1985年に設立されました。
フェアトレードNGO ノアズアークの活動目的
①生産者に対して、公正な仕事環境に対する教育・補助を提供することにより仕事環境を向上させる
②生産者との関係性を継続的なものに維持する
③生産者、その子ども達、スタッフに対する教育面でのサポートをする
④学費を払えない子ども達向けの学校を運営する
⑤生産者に対して公正な対価を支払う
⑥女性の生産者に対して、差別を行わない
⑦児童労働に反対し、またそれを行う生産者とは取引を行わない
生産者のようす
金属加工は無数の小さな工房で行われています。その中で、ノアズアークが支援する工房では、児童労働撲滅を掲げ、工房の労働環境を良くする数々のプロジェクトを取り入れ、地域の他の工房への模範的なインフルエンサーとしての役割も果たしています。
たとえば、金属加工の際に出る粉塵の排気設備を設置したり、安全な飲料水を確保する「Project Pyas」というプロジェクトを実施しています。「Pyas(ピャース)」とはヒンディー語で喉が渇いたという意味です。
農村には上水道のインフラがなく、市内でもかろうじて一日4時間しか水が供給されない状況の中、ノアズアークの生産者の工房に井戸を掘ってきれいな水を飲めるようにするプロジェクトです。毎年3〜7の工房がその対象になっています。
生産者たちの子どもたちが無料で通える学校も運営されています。日々約220人の子どもたちがこのプロジェクトのもと教育を受けています。
また、その学校の建物を使って、子どもたちへの医療キャンプや、地域の若い女性たちのための縫製技術訓練なども行い、貧しい家庭の子どもや女性の心と体の健やかな成長を助け、生きていく力をサポートしています。