FAIR TRADE PARTNER MESH Maximising Employment to Serve the Handicapped

from インド・デリー

FAIR TRADE FORUM INDIAは、インド国内のフェアトレード組織のナショナルネットワーク。総勢20万人以上の生産者を抱えるネットワークの正式メンバーです。

フェアトレード組織の世界的ネットワークである”World Fair Trade Organization” (WFTO)による厳しい監査を経た正式な保証メンバーです。

MESHは、正式名称の「Maximising Employment to Serve the Handicapped」の略で、ハンセン病患者と障害者のための就業機会を最大化することを目的にしているインドのフェアトレードNGOです。

インドでは今も、ハンセン病や障害への偏見が根強く残り、患者たちは仕事に就くことができず、物乞いの生活を送らざるを得ない人が多くいます。

MESHでは、そうした生活から脱し、尊厳のある仕事を持ち、健康を取り戻すリハビリの場を提供しています。

高品質のショールを手紡ぎ・手織りすることで、ハンセン病患者やその家族が、自尊心を取り戻し、社会的、経済的に自立した生活を送れるようになっています。

生産者のようす

シサムに届く、高品質のシルクショールを生産しているのは、MESHのメンバーで「リトルフラワー」というグループです。

ネパールとインドの国境近くのインド最貧州のひとつ、ビハール州にあり、もともと村々を追われたハンセン病患者たちが流れ着いて出来たコミュニティです。

生産者たちは、身体の調子に合わせ、ショール製作の仕事の中で自分ができる作業を担当していきます。

高品質の「アヒンサーシルク」※を使い、糸紡ぎ、染色、糸巻き、手織り、仕上げなど、電力に頼らない持続可能な方法で生産を続けています。

実は、リトルフラワーに参加する患者たちは、一つ約束をしなくてはいけません。

それは「絶対に物乞いをしないこと」です。MESHを通して海外からの注文を受けるまでになり、自分たちの作るものに自信と誇りを取り戻し、尊厳に満ちた生活を送っています。

※アヒンサーシルクとは・・・

ショールに使っているシルクは、ガンジー思想に基づいた、「アヒンサー(不殺生)シルク」です。通常、シルクの生産過程では、蚕が巣立つ前に生きたまま繭玉を茹でて糸を取っていくため、中にいる蚕は死んでしまいます。

一方、アヒンサーシルクは、蚕が元気に巣立ったあとの繭玉を丁寧にほぐして糸を紡ぐという、「命を奪わず作られたシルク」です。

シルクショールのできるまでと、リトルフラワーのビデオはコチラ
https://www.youtube.com/watch?time_continue=9&v=_98eAdAPxcg