2023年12月18日(月)

シサム工房 卸通信第166号

『SISAM COFFEE 焙煎所変更について』
こんにちは、シサム工房の池澤です。

各お取引先様には既に11月にお知らせさせていただいておりますが、この度、SISAM COFFEEの焙煎所が変わる事になりました。

2013年のデビューから中山珈琲焙煎所さんに依頼しておりましたが、今後は株式会社坂ノ途中 海ノ向こうコーヒーさんに焙煎をしていただきます。

本日は、そんな海ノ向こうコーヒーさんのお話をお届けします。

また、業務用コーヒーのご注文〆切曜日の変更のお知らせもございます。

最後までお付き合いくださいませ。

本日のコンテンツ

1.SISAM COFFEE 焙煎所変更について
2.業務用コーヒーのご注文締め切り曜日変更 1/31(水)〆切分 ~
3.年末年始のスケジュール

1.SISAM COFFEE 焙煎所の変更について

■SISAM COFFEEのこれまでとこれから
SISAM COFFEEは、シサム工房で最初のオリジナルフェアトレード食品として2013年にデビューし、今年で10年の年月が立ちました。

「みんなが幸せになるコーヒー」 をコンセプトに、「売り手」「買い手」「社会」「生産者」「地球環境」の5方良しコーヒーとして「SISAM COFFEE 深煎り」が販売開始されて以来、「中煎り」や「ネイバーズブレンド」、「カフェベース」などの商品展開を広げてきました。


デビュー作である深煎りコーヒーの開発においては、せっかくいい豆を扱うのだから、背景だけではなく、飲んでおいしいと言ってもらえるコーヒーに仕上げたいという想いから、かなりの時間をかけました。

シサムが理想とする味のイメージに近づけていくために、生豆の持つ個性をうまく引き出すため、中山珈琲さんに何度も何度も試験焙煎とカッピングを繰り返してもらい、自信をもって提供できるコーヒーができあがりました。


そんな SISAM COFFEEですが、この度、焙煎工場が変わることになりました。

一番大きな理由としては、コーヒーの原価と輸送費の高騰にあります。


このままでは今までのようにSISAM COFFEEの継続は難しく、フィリピン産の豆を単独で使用した、深煎り・中煎りは廃盤にせざる得ないかもしれないという事まで頭によぎりました。

しかし、そこに手を差し伸べてくれたのが、株式会社坂ノ途中 / 海ノ向こうコーヒー さん。

今後、同社に焙煎依頼をする事にいたしました。

もともと、坂ノ途中さんには2023 年度より生豆の輸入通関業務及び、50kg原袋管理をお願いしていました。そのためこちらでは、輸入通関業務から焙煎/パッケージングまで一気に行える為、商品の物流効率及びコスト削減が実現できるとなり同社に依頼する事となりました。


ご存知の方も多いと思いますが、坂ノ途中さんにはすでにネイバーズブレンドの開発や焙煎をお願いしています。そういった意味では、焙煎技術においても安心してお任せできる先であるというのは間違いないと思っています。

ちなみに、ネイバーズブレンドのネイバー(ご近所さん)は、アジア4ヵ国がご近所さんであるとともに、同じ京都を拠点にしているご近所の坂ノ途中さんが含まれています。

■ 坂ノ途中 って?

株式会社坂ノ途中 -- 100年先も続く、農業を。
をVISIONに掲げ、環境負荷の小さな農業に取り組む農家さん達の野菜を販売する京都の会社です。

特徴的なのは取引農家さんの多くが新規就農者さんである事。駆け出しでまだ収穫量も多くなく市場での買い取り先が見つからないような農家さんからも野菜を買いつける事で多くの日本の零細農家さんをサポートしています。

ちょっと変わった名前の会社ですが、成長途上にある就農希望者や新規就農者の良きパートナーであろうという願いが込められているそうです。

■ 海ノ向こうコーヒー 

海ノ向こうコーヒー(以下、うみむこ)は、2018年に、坂ノ途中の海外部門としてラオスからコーヒー生豆の輸入がきっかけで始まった事業部です。

うみむこが取り扱うコーヒーは、これもまた日本の有機野菜と同様、環境負荷の小さな農業に取り組むコーヒー農家さんから買いつけたもの。

アジアのコーヒーを中心に買付をおこない、いずれもSISAM COFFEEと同じ アグロフォレストリー(森林農法)で栽培された豆がメインです。

現在では、その活動がアジア各国へと広がり、生豆の買付けや農家さんへの栽培指導をされています。





■ うみむこの焙煎士さんたち

そんなうみむこでは現在、2台の焙煎機と3人のロースター(焙煎士)さんが働いてます。

左から、舛田さん(焙煎歴4年、坂ノ途中に入社後、独学で焙煎を習得)
北浦さん(焙煎歴11年、コーヒーインストラクター1級)
中西さん (焙煎歴4年、コーヒーインストラクター1級)
みなさん経験豊富な焙煎士さん。

画像左側が、Lucky Coffee マシーン(15kg窯 / 直火式)
この青くて大きい焙煎機 Lucky Coffee マシーンでSISAM COFFFEEが焼かれています。
このLucky Coffeeマシーンは約20年物。
2年ほど前に、取引先の焙煎工場が使わなくなったものを引き取ったものとの事。
20年の歴史と存在感が滲みでている様な気がします

■ うみむこに聞いてみた
今回、シサム工房から、うみむこに依頼するにあたってお願いしたことは、コーヒーの焙煎具合や味・香りを以前と同じように引き継いでほしいという事でした。
そんな依頼をして約2週間後のある日、焙煎されたサンプルがシサム工房に届けられました。 従来のSISAM COFFEE と うみむこの焙煎サンプルの両方を淹れてスタッフ数名で試飲をしました。

焙煎豆の色や香り
淹れたときの膨らみ具合
そして緊張の一口目・・・
飲んだ瞬間にホッと安心。うれしくなりました。

深煎り、中煎りともに、これまでと変わりなく美味しいSISAM COFFEEをお楽しみいただけそうです!

これまでと変わらないSISAM COFFEEに仕上げてくださったうみむこの北浦さんに焙煎についてお話をきいてみました。


ーー 焙煎を依頼するにあたって、以前からの焙煎度や味を再現してほしいという要望でした。味を再現するにあたって、大変だったことや、焙煎の時に気を付けている事はなにかありますか?
ーー北浦氏  
まず、こういった焙煎所変更でのご要望は過去にもよくご相談いただいてるので、全く問題はありませんでした。今回、シサム工房さんのフェアトレードの豆を焙煎できるのがとてもうれしいです。

通常、焙煎所の変更依頼を受けるにあたって、一つの壁は、焙煎所によって焙煎機が違うという大きな課題があります。

同じ豆を焼いても、違う焙煎機で普通に焼いてしまったら全く同じ味は出せないのが通常です。以前は、熱風式の焙煎機で焙煎されてたと思うのですが、海ノ向こうコーヒーでの焙煎は直火型の焙煎機を使用します。

特に深煎りの方でいうと、普通に焼いてしまうと、強い香ばしさや苦みが出すぎてします可能性があるので、そこを何とか出しすぎず、丸みをいかにだせるかという事に注意をはらう必要がありました。

その為に、通常の焙煎よりは、温度の上昇の仕方、カロリーのかけ方、焙煎時間をじっくりかけて調整することで、苦みが出すぎず、丸み(まろやかさ)が出るようにしています。
最初は納得できる味に仕上げるために何度も試作を作って、調整を重ねてやっとシサムさんにサンプルを出す事ができました。

ーー 海ノ向こうコーヒーでは、普段どのようなこだわりを持って焙煎されてますか?


ーー北浦氏 
うみむこでは、焙煎のプロファイルをしっかりと記録しています。そして、毎回それに沿って焙煎するようにしています。
さらに、焙煎後は必ずカッピングで官能検査をしてます。
一般のユーザーさんが淹れる事を想定して、ハンドドリップしたもので味見をすることで、味の均一性を保つようにしています。

ーー フィリピンの豆を焙煎してみて、改めてどんな感想をもちましたか?
ーー北浦氏 
フィリピンの豆は、比較的柔らかい豆です。

極深煎りでも、焼き上がりがまろやかになりやすく、ビターチョコのような風味がでてきて、日本人好みなのではないかなと思いました。 

あとは、比較的焼きやすい豆という印象で、焼いていてとてもわかりやすい豆です。
焼いている最中の色味、ふくらみ、ハゼの境目の変化がとらえやすい豆ですので、焙煎毎のブレが出にくく、自信をもってお届けできます。


ーー 中煎り、深煎りそれぞれのおすすめの飲み方があれば、教えてほしいです。
ーー北浦氏 
中煎りは、ストレートでのんでいただいてもまろやか、スッキリとした後味です。

深煎りは、ボディー感がたっぷり。ボディー感って、コク、厚み、濃さ、ぐっとくるみたいな事なんですが、、、なので、コーヒーそのものの味はしっかりしているので、ミルク、お砂糖でビターチョコを食べるような感覚で飲んでいただいたり、カフェオレで飲んでいただくと、より楽しみが増えるんじゃないかなと思います。
もちろんストレートも美味しいですよ!
ハンドドリップでも、コーヒーメーカーで淹れてもしっかりとした味がでてくる、おすすめのコーヒーです。たくさんの方に味わって、コーヒーを楽しんでいただきたいです。

■ 焙煎の様子を紹介

メインの焙煎士は中西さん

海ノ向こうコーヒーに入社してまだ1年未満だが、前職から焙煎と品質管理をしているエキスパート


焙煎機を稼働させる前の入念なチェック。


予め不純物や欠点豆を取り除いた生豆を焙煎機に流し込む

焙煎は時間を計測しつつ、小窓で中が見える。

炉に差し込まれている、細長いスコップを引き抜き目視でも確認する。バチバチとハゼる(爆ぜる)音も大切な合図。

焙煎が終わったら一気に冷却器に流し込み。

焙煎後は冷却器で熱を冷ます為に数分間かき混ぜる。

その間も目視で欠点豆を取り除いたりと、良質の豆のお届けをめざしている。

豆がある程度冷めてきたら、一気に取り出す。

2.業務用コーヒーのご注文締め切り日変更
2024年1月31日(水)より、 業務用コーヒーの毎週受注締切りの曜日を変更することとなりました。
お客様にはお手数をお掛けいたしますが、下記詳細についてご確認くださいませ。

・旧〆切日 : 毎週木曜日
・新〆切日 : 毎週水曜日
■ 開始日:2024年1月31日(水)締切分から

以下、ご注文から納品までの流れとなります。
水曜日 : ご注文〆切
  ↓
翌 水曜日 : 弊社に納品
  ↓
翌日(木曜日):最短出荷可能日

これにより、業務用コーヒーや同梱のその他ご注文品が週末前にお届けできる可能性が高まります。
より、お客様の販売活動にがよりスムーズになるよう、今後も改善を目指してまいります。


3.年末年始のスケジュール
年内最終出荷日:2023年12月27日 (水)
年内最終営業日:2023年12月28日(木)


年末年始休業日:2023年12月29日(金)~2024年1月3日(水)

※休業中もWEBカタログ、FAX等でご注文可能です

年始営業開始日:2023年1月4日(木)

休業期間中は大変ご迷惑をおかけいたしますが、
ご理解のほどよろしくお願いいたします。


\\ 展示会のご案内//

東京・京都で開催の展示会も引き続きご予約をお待ちしております!
ぜひご来場検討くださいませ。

【 TOKYO EBISU 】
日程:2024年1月9日(火)~1月10日(水)
時間:10:00 ~ 18:00(最終日1/10(水)は 16:00まで)
会場: レンタルスペースさくら恵比寿南BF/1F
住所:〒150-0022 渋谷区恵比寿南1-20-9
ご予約・詳細のご確認は こちらからお願い致します



【KYOTO】
日程:2024年1月16日(火)~1月18日(木)
時間:10:00~18:00(最終日1/18(木)は 16:00まで)
会場:シサム工房 白川倉庫/展示場
住所:〒606-8447 京都府京都市左京区鹿ケ谷上宮ノ前町18 古橋プラザ 1-2F

ご予約・詳細のご確認は こちらからお願い致します

【出展品】
・SISAM 2024AW Collection <予約展示会>
・SISAM 2024SS Collection
・SISAM COFFEE
・定番商品(アクセサリー、雑貨、食器など)
・一点物(ショール、マーケットバッグ、暮らしの布、キンチャクなど)
・一点物什器・古民具 ※京都会場のみ
・GROW NATURALLY(革靴)※仲卸商品
・2 smiles novelty(ノベルティアイテム)など


\\ 歳末SALE //


■SALE内容
        通常掛率-0.5掛

   通常掛率6掛のお客様  ⇒ 5.5掛
  通常掛率5.5掛のお客様 ⇒ 5.0掛
  通常掛率5掛のお客様  ⇒ 4.5掛


■SALE期間:本日~12/25(月)クリスマス受注分まで 

■SALE条件
1.原則取置き不可  ※ご注文後最短出荷をさせていただきます
2.WEBカタログからのご注文限定 
3.在庫がなくなり次第終了
4. SALEの下代価格は、WEBオーダー時の価格には反映されません。
  ご注文後、当社で価格変更の上、受注明細にてお知らせをいたします。あらかじめご了承ください。

5.現在開催中のスモールパックキャンペーンと併用して頂けます。


\ スモールパックキャンペーン /

普段は下代税抜30,000円で送料無料としておりますが、
以下の条件に適合すれば期間中何度でも送料無料となります!

また前回から3辺合計が80cm以内であれば箱も使用可能となりました!

それに伴い、これまで対象外だった一部コーヒーやneemの木製食器もキャンペーン適用となっております。もちろん上記SALEとの併用も大歓迎です!この機会にぜひご利用くださいませ!

◆ キャンペーン適用条件
1:12/25(月) 受注分まで
2:1配送につき下代税抜20,000円以上のご注文
3:3辺合計80cm以内に収まること


 
◆ キャンペーン対象外商品 ※下記の商品はスモールパックでは送れません
・ カフェベース、業務用コーヒー
・ 仲卸商品のみのご注文
・ それ以外の箱サイズに収まらないもの

地球とお肌にやさしい日用雑貨


次回のご注文締切は

1月8日(月)AM9:00 です。


シサム工房の直営店でも大人気のエコ商品を集めました!カタログもリニューアルでより魅力が伝わるようになりました。ぜひご覧ください。

◆統合カタログは  こちら
◆エクセルオーダーフォームは  こちら

過去の卸通信はこちらからご覧いただけます。

今年も残りわずかとなりました。
あっという間にすぎさっていきますね。
個人的にはとても充実した1年となりました。
一番の思い出は家族で春に淡路島、夏に福井県の海に行ったことです。久しぶりの旅行がとても楽しかったです。
近い将来、家族で海外旅行にいきたいな~と夢見ております。

卸スタッフ  イケザワ



シサム工房 卸チーム

京都市左京区田中西樋之口町94-2
営業時間 9:30~17:45(土日祝不在)
卸専用電話番号: 075-712-2336

Copyright Sisam inc., All Rights Reserved.


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